┣人間関係・たつき【二幕】

🔳文殊

・初対面でやりこめられる。


「文殊って、文殊菩薩の? 逆にアタマ悪そう」

「てめーコラ、いきなりオレのダチにケンカ売ってんじゃネーゾ?

 女にはジェントルマンなオレでも、いい加減……」

 手を上げて浪馬を黙らせ、文殊は小さな巫女に向き直った。

「その格好で梅田歩いて来たんか?

 おまえもたいがいアホな気ぃするけど」

                 ──【前幕】畔 蓮葉 VS 八百万 浪馬 其の四


🔳洋

■コーディネイト勝負

「あんたにリベンジする気で用意したからさ」

「はあ? ぜんぜん話が見えないんだけど」 

「先週の開会式で、蓮葉を「ダサい」つったろ」 

 巫女の少女は顔に指をあて、天井を見上げる。

「……えー、言ったっけ?」

「言ったさ、ボソッと。こちとら地獄耳なんだよ」 

「あーまー、言ったかもね。

 しょーがないでしょ、事実なんだから。

 何なのよあのスーツ。コスプレかっつーの」 

「……あの服を選んだのは、オレだ」

                     ──【二幕】畔 蓮葉 VS 八百万 浪馬


🔳蓮葉

・絶体絶命と思われた蓮葉に、継戦の意思ありと最初に見抜いた。

 因縁の相手として、常に注目している。


 巫女装束に身を包む金髪の少女──宮山 たつきだけは平静を保っている。 

「──何を見ている?」

 烏京には珍しく、自ら声をかけたのは、その目が気になったからだ。

 すでに浪馬の分析に入った雁那に対し、たつきの視線は蓮葉から動かない。

 兄のような悲嘆もなく、淡々と眺めている。それが引っ掛かったのだ。

「べっつに……、って思っただけ」

                 ──【二幕】畔 蓮葉 VS 八百万 浪馬 其の五


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