🔳┳容姿、服装、武器・忍野


🔳容姿


 まず目を引くのは、その美貌だ。フェンスの隙間から差し込む後光を差し引いてなお余る、的皪てきれきたる輝きがある。けれど女性的ではない。男性とわかった上でなお男が振り返る、そんな美しさだ。

                        ──【序幕】選抜、魚々島 洋


🔳服装

和装を好む。


■平時


 場違いな美形の登場に目を丸くした洋だが、その服装も負けず劣らずだった。

 中肉中背に纏うは、白地に桜吹雪の道衣と葡萄色の袴。腰には大小二振りの日本刀。江戸時代から時を越えて来たと言われても納得の出で立ちである。流石にちょんまげではないが、後ろ頭で束ねた長髪もそれっぽい。アイドル時代劇にありがちな着せられ感がないのは、和風な顔立ちの賜物だろう。

                        ──【序幕】選抜、魚々島 洋


かみしも(始まりの儀)


 紫宸殿に降り立った二人に、忍野が丁寧に頭を下げた。

 今夜は立派なかみしもを着ており、眉目秀麗に磨きがかかっている。慇懃さの中にも、この日を迎えた緊張と喜びがにじんでいた。

              ──【開幕】《神風天覧試合》、始まりの儀 其の四


🔳武器

正統派の大小二刀。無銘。


「それでは」

 忍野が流れるように抜刀する。右で大刀を。次いで左に小刀を。

 二刀流だ。

                    ──【序幕】選抜、魚々島 洋 其の二

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