墓標

「それって恋だよ!」と誰かは私に言った。そうやって、誰かに認めてほしいわけじゃないの。私は、私だけでこの想いにけりをつけたいと思っている節がある。めんどうくさくてごめんなさい。

ただ、私が自分では名前を付けられない気持ちに、明確な名前をくれて本当にありがとう。だって私、きっと墓場まで、あなたのことは友だちだって言い張るつもりだから……、きっと来世でも言わないかもね。だってそれくらい××なのよ。言いたくないくらい××なの。言わないでずっといられるなら、私ずっと友だちでいい。

だって彼女さんも、私にすごく優しくしてくれるんだから。そんな良い人に私、戦いは挑めない。あの子より全然可愛くないし(なにより愛嬌がない)。女子力がなくって困ってしまう。料理だって全然できないし、家事も洗濯も。たまにあなたのことを笑わせるくらいしかできない。……それでもいいわ。だってあなたの笑った顔も、笑わせてようとする言葉の使い方も、だって全部、

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