16,護身術教室、開催開始!
月曜日。
俺はその日、全校生徒や教師達から尊敬の目で見られた。なんでも、
まぁ、自分の身を犠牲にして生徒を助けに行く理事長は
そうだな、まぁ。軽く言えば、そんな感じさ。
それに、3時間目の現代社会の時に生徒達が崇拝的視線で俺を見ていたことに関しては、放課後にノートを取りに来た生徒の一人に聞いた。
なんでも、朝礼時に
まぁ、その内。理事長に護身術教室の相談をしてみようか。・・・と、思って昼休みの時に提案してみたら案外意外と通った。
なんでも、教育委員会から「安心安全をモットーに建設したが、誘拐から身を守れないなんて学校は世間的に要らないんだよ!」と怒られたらしい。
と言うか、パワハラじゃね?
「えーっと、そう言う訳で希望制だが・・・」
今、俺は現代社会終了間際にこの話を各教室にして居る。
現時刻までの3時間で、たった5人だけ。コレでは、クラブだな。まぁ、自分の身になったら分かることだろうな。気長に待ってみようと思う。
主な内容は暗闇での身の守り方と手持ちに何も無い時の守り方だ、といっても思うほどの激しい抗い方では無い。
暗闇時は誘拐犯や強姦目的の色欲狂いの連中にとって最高の時間だが、それを活用する。
まず、声をかけられた場合は持ち前のノリで繁華街から離れて「良い場所があるから、そこでなら良いよ?」と言ってそのまま油断させる。その隙を突いて、股間を蹴る!それだけで後は、逃げる!以上!!
声をかけられない場合は、後ろを振り返らずにまた声を上げずに素早く振り解いて近くの交番に行く。そして、家まで警護をしてもらう。たった、それだけだ。
次に手持ちに何も無い時の守り方だが、何も無いと見せかける作戦だ。
相手から見れば、
な? 簡単だろ?
まぁ、現代日本はスタンガンを不法所持していたらダメだから代わりに徒手格闘を簡略化させた完全オリジナルの対処法を教えた。
日が完全に落ちた時に終わり、お迎え推奨という事を言っていたので19時にもなるとリムジンや高級車などが正門前に集まった。
しかし一人だけ、俺の
「親は?」
「勘当された」
「・・・は?」
ヘルメットを無理矢理脱がせると、そこに居たのは
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