第2話 車内にて


 まえがき


 あぁ〜、僕も巨乳美少女な彼女がほしぃ〜。

 おっ◯いモ◯モミして、(自主規制)を(自主規制)で(自主規制)した〜い。特に、(自主規制)とかサイコォ(※作者はカクヨム当局によって粛清されました〜)。


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 オスティア王立貴族学園は全寮制である。

 休日には外出も認められているが、その際は守衛室で外出届けを書き、門限までに帰校しなければならない。

 また、外出時も制服の着用が義務付けられている。

 まぁ、制服に特別な機能があるわけではないが、学園の制服を着て王都を出歩いている子供は高確率で貴族の子女たちであるから、下手に手を出せば王立憲兵隊が威信を掛けて下手人を探し出し、物理的に首を刎ねる為、犯罪の抑止効果だけは確かだ。


 さて、公爵令嬢の取り巻きたちは校門脇までの見送りのようで、公爵家の車には僕とユリア嬢だけが乗った。

 黒塗りの大きな高級車のドアは自動で開き、6、7人は入れるキャビンに二人で乗り込んだ。

 車の前の区画には護衛も兼ねていると思われる公爵家の使用人の方々が数名おり、それぞれの区画は半透明の仕切りで分けられていた。


「出していいわ」


 ユリア嬢が前に声を掛けると、「かしこまりました、お嬢様」という返事とともに、車は動き出した。


「そこのボックスに飲み物が入っています。公爵邸まで1時間はかかりますから、ご自由にお飲みください」


「ありがとうございます」


 僕はユリア嬢の好意に甘え、アイスティーを頂いた。

 ユリア嬢は葡萄ジュースを選んでいた。


 冷蔵庫の中に酒類とコーヒー、茶に混じって、ぶどうジュースだけ異彩を放っていたが、もしかするとユリア嬢の好みなのかもしれない。


 気がつけば車は学園の近くの加速車線に入っていた。

 車両の横には飛行翼が展開されており、小型のジェットエンジンが勢いよく回っている。

 窓の外の景色は飛ぶように過ぎ去り、ある時を境に地面は急速に離れていった。


 流石は公爵家の車。

 飛行モードに入っても、車内の騒音は全くしない。

 テーブルにおいたカップの水面すら波打たないのはパイロットの腕だろうか。


「王都上空の航路はいつも渋滞していますから、北に迂回しても1時間のフライトになります」


「はい、分かりました…………。しかし、初めてですね、飛行自動車に乗るのは……」


「あら、以外ですね。アルフレート様なら、車くらい何台でも買えますでしょう?」


「いや、まぁ、営業担当の従業員には社用の飛行自動車を割り当てているのですが、当の社長の私は学生身分ですから、乗る機会がなく……、上京する際も民間の宇宙船で王都の空港に着た後、電車で学園の最寄りまで来ましたから」


「あら、そうでしたの…………」


 眼下に無数の船を浮かべた王都の港を見ながら、車は混み合った空をゆるゆると飛んでいた。


「南の空も通れましたらこの渋滞も少しはマシになりますのに…………、帰宅の度に困ります」


「あちらにはオスティア王国軍のドックがありますからね。整備中の軍艦を上空から見られると軍事上の危険がありますから、仕方がありません。衛星写真ですらモザイクがかかっていますし…………」


 ユリア嬢は葡萄ジュースを飲み干すと、カップをテーブルに置き、不意にソファを立ち上がると、僕の隣に移ってきた。

 そして、僕にもたれかかり、肩口にその小さな頭を載せる。

 銀の髪がふわりと舞い、僕の鼻孔を少女の甘い香りがくすぐった。


 見てはいけないと分かっているが、僕の目線はどうしても、ユリア嬢の胸元の立派な双丘に引き寄せられてしまう。

 リボンで留められた白いブラウスの上に濃紺のジャンパースカートというのがオスティア王立貴族学園の女子制服だ。

 厚手の生地で野暮ったいといえばそうなのだろうが、開学以来約400年に及ぶ伝統ある学園の制服としては正当なものだろう。

 尤も、この制服くらいではユリア嬢の美しさは隠せないどころか、むしろその愛らしさを際立てているようにすら感じられた。


 彼女の胸元に向けられた僕の下品な目線に気がついたのか、公爵令嬢は恥じらうようにはにかみ、僕に胸を押し付け、抱きついてきた。

 少女の柔らかな身体の感触が、僕の二の腕を包む…………。




 確かに僕は辺境の星を治める、小さな男爵家に生まれた。

 だが、今では小規模ながらも一代で事業を起こし、会社を着実に成長させている。

 目標のためにも、怯えてばかりではいけない。

 公爵家と縁ができれば、僕にとってまたとないビッグチャンスになる。


 それに、この麗しいユリア嬢を自分のものにしたくない訳がない。

 この美しい少女を抱きしめてみたい。

 健康な男子なら誰でもそう思う。

 リスクだの、慎重に行動しろだの、経営者としての責任感だの言いつつ、僕は一人の男として、ほんの数日でユリア嬢に骨抜きになっていたのだ。

 バカだと言われても良い…………、 「 2 度目の人生 」くらい、ハメを外さなければ……。


 僕は覚悟を決めた。


 そして、僕はユリアを抱きしめ返す。

 互いの息が掛かる。


 かすかに葡萄の香りがした。




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 あとがき


 一応、この作品ってSF×魔術ファンタジーなんですよ。でも、設定を先に説明すると1話丸々説明になっっちゃってブラバされるから小出しにしてるんです。ちょっとずつ世界観が分かっていきますからお楽しみに。


 さて、近々、ヤらせようかな?


 第03話 「公爵邸」


 (※内容は予告なく変更されることがあります。)



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500年前にタイミリープ&転生したら後輩の銀髪美少女とのエッチな学園生活が始まりました。未来の魔術チートで無双します。後輩巨乳美少女とのSF学園ラブコメ開幕! 〜巨大財閥創世記〜 山中疾走! @yamanaka-hashiru

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