因果
ひと休憩を終えて、再び僕は荘園の中を見てまわることにした。
廊下へ出るために、キッチンの扉に手をかけようとした時、
またさっきと同じように文字が浮かび上がってきた。
まるで僕を何者かが導いているような、まるで存在はしないはずの幽霊の文字のような、、。
若干の不信感を抱きつつ、浮かび上がってきた文字を見てみると、そこには
“貴方は一体誰なのか、果たして本来の貴方はなんなのか?”
今、この僕が言えることはただひとつだけ
「わからない」
ただそれだけであった
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