邂逅
足を進めて、歩き始めると
ようやく、街路樹が見えた。そして、片側には大きな海岸があり、景色を見渡す事ができる。ただ、やはり夢の中だからか地平線が認識はできたが、その先はピンボケしているかのようぼやけていてに見ることができなかった。
うたた寝をしそうなほどの妙にリアルな暖かい日差しが街路樹の木々たちから漏れていた。
そして遂にこの夢の世界で見つけた人物と相まみえることになる。
ここからはその人物のことは仮にAと呼ぶことにしよう。
恐る恐るその人物Aに僕は話しかけた。
だが、奇妙なことに何にも言葉を発することはなく、じっとこちらを見つめるだけだった。何もこちらには危害は加えない様子が窺えた。
そして、直感的にAはヒトではない何かだと感じた。
恐怖心が生まれたが、同時に何者か知りたくなってしまった。
何か開けてはいけないものを開けている、または知ってはいけないことを知ってしまうような危険な好奇心に駆られている。
そんな気がした。
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