第94話 フォーク

おいら、フォーク。

食器のフォークだよ。

三種の神器ともいわれる、ナイフ、スプーン、フォーク。

このフォークだよ。

もともとおいらは遅れてでてきたんだ。

内緒だけど、日本人が箸使って食事してるときに、

ヨーロッパの人たちって、手づかみで食事してたんだって。

肉はナイフで切って、スープはスプーンだったんだけどね。

ま、おいらはもともと給仕用だったんだけどね。

でもね、すごいんだよ。おいら。

チョットした食べ物はナイフのように横で切っちゃうし、

スプーンのようにすくっても食べれるし、あ。スーはだめだけどね。

それに突き刺して食べることもできる。

たとえば、ハムエッグなんかは、フォークで切ってフォークで刺して食べる。

なんてね。

それに今はするかな?

ステーキとライス頼むと、

フォークの背にライスを載せて食べる。って芸当もできるよ。

ちょっと無理あるけど、パンにマーガリンつけるときとか。

まあ、色々あるけど、結局はおいしくご飯が食べれたらいいよね。

おいらのご主人様は、シャウエッセンを鍋でゆでて、

煮るなり焼くなり二宮和也。

なんていいながら食べてるよ。

え?それ、アルトバイエルンだって?

本人喜んでるから。ね。

おいしく食べれたら。うん。

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