第87話 ブレーカー

おいら、ブレーカー

よく洗面所なんかにある、電気の安全装置。

まずは、おおもとのブレーカー。

一発で家の電気遮断。

で、あるとことないとこがあるかもだけど、

漏電ブレーカー。

奴はそのまんま漏電を防ぐんだ。

そして何個かに分かれた安全ブレーカー。

おいらがこれなんだけど、まあ家の区画ごとにおいらたちが一つ。

一か所で電気使いすぎると遮断しちゃう。

エアコンとか電気いっぱい使う奴はそれ専用に使ってたりするよ。

おいらのテリトリーは台所なんだ。

これが難しいんだ。

なんたって、電気大食いの電子レンジ。そしてオーブントースター。

冬は電気ストーブ。こいつらを相手に安全監視。

違うコンセントつかってるのになんでブレーカー落ちるの?

って思ってる、あさはかな人間たちがいるけど、

それ結局おいら通ってるからね。

使い方を工夫して。

トースト焼きながらコロッケ温めたい気持ちはわかるけど、

そこはぐっと我慢。

上手くつかってくれい。

ブレーカーが落ちる。っていうけど、

おいらってレバーが上下のスイッチみたいになってて、

上にあげると電気通って、下に下げると電気を遮断。かつ、

つかいすぎちゃうと勝手にレバーが下に落ちて電気遮断。

そんなとこから落ちる。ってきたのかな?よくわかんない。

でもね。

おいらが落ちた時、手が届かないからって、さし。や、

ほうきの柄であげるのやめようね。危ないから。

ちゃんと手であげて。

それとね。

おいらたちっていつもほこりだらけだろ?

掃除しろ。たまにわ。な?人間。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る