第81話 綿棒

おいら、綿棒。

100均だけど、紙軸でしっかりしてるよ。

プラシティックのもあるけど、やっぱ紙軸だよね。

あいつらはおいらの安物って感じ。

もともとおいらはアメリカで発明された。ってか、パクったんだけどね。

嫁さんがつまようじに綿、巻き付けててそれを使ってるのをみて、

商品化。発明者は奥さん。ってことかな。

コットンスワブ。ってアメリカでは呼ばれてるよ。

医療でもスワブ。ってよく使うよ。いろんなのがあって、まあ、おいらみたいに長い棒に綿やスポンジ先っちょについてるのをそうよんでるよ。

一般的にもいろんな種類があるけどね。今は綿棒じゃないだろ?っていわれるような、先っちょにノリついててペタペタくっつくのまである。

おいらは普通の綿棒。ご主人様はオフィスレディーってやつ。

おいらからみてもなかなかの美人なんだけどなあ。

おいらは主にふろあがりの耳を相手にするのが仕事。

お湯入っちゃうからね。それをやさしくそっと吸収。

メイクの修正にもおいらが出番あるよ。

まあ正直言っていろんな使い方ができる便利道具かな。

でもなあ。ご主人様。

気持ちわかるんだけどね。

鼻の穴においら突っ込んで、おいらに爪立てて、鼻毛抜くのはやめようよ。

まあ、確かにぬけないと、きーーーってなるし、

抜けるとすっきりするのはなんとなくわかるけど・・・。

鼻毛のついたおいら、彼氏見たら幻滅するかもよ?

え?すべてを受け入れてくれる人が理想って?

そんなマニアックな人いるかなあ。。。

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