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コンクリートの空間に突如として現れたのはパソコンが置かれた机だった。
さっきのUSBを見ろということだろう。
私は早速パソコンを起動させ、USBのデータを開いてみることにした。
どうやら膨大なデータを圧縮しているようで解凍しなければいけない。
解凍したデータを見てみる。
やはりそうか、思っていた通り殺人が行われている動画が出てきた。
スナッフフィルムというやつだ。
先程のプレス機で潰されていく人達、
目玉を生きたままくり抜かれていく人達。
その映像にパンダのぬいぐるみが映っていた。
幼い少女が大事そうに抱えている。
この子も被害者の一人なのか…
何とも言えない感情が湧き上がってきた。
動画は無情にも凄惨な現場を淡々と映して
いる。
そこに見覚えのある人間がいることに気付いた。
目を凝らして見てみる。
いや、凝らさなくても分かる。
これは、私だ。
殺人を指示しているように見える。
途端に閉じ込められていた記憶が溢れ出て
きた。
なぜ忘れていたのか。
プレス機についていた肉片や血、ぬいぐるみも私の目の前で死んでいった被害者達のものだ。
唖然としているとどこからやって来たのか白衣を着た人達が数人現れて私の両腕を
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