ごきげんよう、結局、大神を封して大神を詐称していた神々は、自分たちの力で管理できる範囲だけを隔離して世界と称し、その手の届く隅々までの狭い空間を人々や動物、魔物魔獣に信じ込ませてきたと言う事なのでしょうね。
そして自らも自分達が作った動物園の中に閉じ籠ってしまった、小心者の一団なのかもしれません。
囲った空間の外に広がっているかもしれない世界、それに心を煌めかせ、魂の赴くままに人類達が雄飛されたら、自分達の手は届かなくなるから。
だからこそ、維持管理のため、必要なエネルギーを外の世界から連れてくる必要があるのかしらとも思えます。
そして閉じ込められた生物達も、その狭さが本能的に理解できるから、魔術以外の科学技術や好奇心を押さえ込まれているのかも。
少しでも好奇心が湧けば、狭い世界を打ち壊そうとするだろうから。
作者からの返信
ごきげんよう! いつもながら感想、そして丁寧に読み解いて下さって、本当にありがとうございます!
そうなのです、そういう事なのです。
自分達が管理できる範囲だけ残し、あるいは切り取り、どうにか出来る部分だけ隔離していました。
その事実と、当時の変化をその時を生きていた人がどう感じたかは分かりませんが、記録を残したり、外へ飛び出す事を禁じる為に、技術の発展すら阻害してきました。
それこそ、欺瞞ばかりの世界を隠しきれなくなるからです。
そして分不相応な事をしている訳ですから、維持に掛かる力はジリ貧……足りなくなるのも必然です。そこで外から持ってくるしかない、という結論に至ったのです。
そうですね、空の向こうへ、海の向こうへ、そうした探求心全てを奪い去る事は無理でしょうね。でも生物としての本能が、その狭さを覚えてしまう限り、押さえこまれてしまうのかもしれません。
そしてミレイユは、その壁を打ち壊し、新たに創造する一助となるのか……。神々との抗争の果てに何があるのか……、見届けて頂けたらと思います!
コメント失礼します。
アキラ君、合流! 嬉しい限りです。
足を引っ張らなきゃいいなぁ。今回気になったのは星の瞬きです。
ミレイユ様の世界では星ではなく、空の壁の傷だという。
天体とはまた違うと・・・ミレイユ様もアキラ君の世界でゲーム三昧をしていた時期もあったし、当然知っていますよ。でも、星が瞬かないから、空の壁の傷だという認識を受け入れている。そして、大きな滝になっていて、そこが世界の果てだと信じられている。でもその水の流れがどうなっているのかは不明という・・・
天地創造の神は封印されているとのこと・・・これがどんな伏線になっているのかがワクワクします。
次章はドワーフ遺跡、そして、ドラゴンが協力してくれるのかということに刮目して読み進めることにします。
作者からの返信
いつもコメント頂きまして、ありがとうございます!
沙羅様にはお待たせいたしました、遂にアキラ合流です!
武者修行的に離れて、実力を上げて合流……とはいえ、やはり実力差は依然としてありますからね。
彼の活躍にご期待ください!
空の傷跡については、割と早い段階で解決することでしょう。
さて、いよいよ動き出したミレイユ一行。
ドワーフ遺跡で、そしてドラゴン達と、どういう出会いをするのか、是非お楽しみにして下さい!