応援コメント

目眩まし その8」への応援コメント

  • ごきげんよう、結局、大神を封して大神を詐称していた神々は、自分たちの力で管理できる範囲だけを隔離して世界と称し、その手の届く隅々までの狭い空間を人々や動物、魔物魔獣に信じ込ませてきたと言う事なのでしょうね。
    そして自らも自分達が作った動物園の中に閉じ籠ってしまった、小心者の一団なのかもしれません。
    囲った空間の外に広がっているかもしれない世界、それに心を煌めかせ、魂の赴くままに人類達が雄飛されたら、自分達の手は届かなくなるから。
    だからこそ、維持管理のため、必要なエネルギーを外の世界から連れてくる必要があるのかしらとも思えます。
    そして閉じ込められた生物達も、その狭さが本能的に理解できるから、魔術以外の科学技術や好奇心を押さえ込まれているのかも。
    少しでも好奇心が湧けば、狭い世界を打ち壊そうとするだろうから。

    作者からの返信

    ごきげんよう! いつもながら感想、そして丁寧に読み解いて下さって、本当にありがとうございます!
    そうなのです、そういう事なのです。
    自分達が管理できる範囲だけ残し、あるいは切り取り、どうにか出来る部分だけ隔離していました。
    その事実と、当時の変化をその時を生きていた人がどう感じたかは分かりませんが、記録を残したり、外へ飛び出す事を禁じる為に、技術の発展すら阻害してきました。
    それこそ、欺瞞ばかりの世界を隠しきれなくなるからです。
    そして分不相応な事をしている訳ですから、維持に掛かる力はジリ貧……足りなくなるのも必然です。そこで外から持ってくるしかない、という結論に至ったのです。
    そうですね、空の向こうへ、海の向こうへ、そうした探求心全てを奪い去る事は無理でしょうね。でも生物としての本能が、その狭さを覚えてしまう限り、押さえこまれてしまうのかもしれません。
    そしてミレイユは、その壁を打ち壊し、新たに創造する一助となるのか……。神々との抗争の果てに何があるのか……、見届けて頂けたらと思います!