応援コメント

幕間 その4」への応援コメント

  • ごきげんよう、結希乃さんの迷い、戸惑い、怖れと緊張感、そして忸怩たる思いと「自分たちの維持してきた調和と平和」を軽々と足蹴にされたような口惜しさ、モノローグで語られるそれらが、物凄く自然でリアルで、ああこの女性の想いは、と、胸に迫る、素晴らしい語り口でした。

    結希乃さんたちも、その力や、オミカゲさまとの距離感、情報量の膨大さや知識量の多さと緻密さ、それは比べ物になりませんが、思考方法とその基盤自体は、アキラくんと変わらないのだなぁ、と。
    異世界を知らぬアキラくんや結希乃さんたち神宮勢力は、これもう仕方のないことですが、自分たちの育ってきた人生、そしてこの国の辿ってきた歴史に揺ぎ無く凭れ掛かる思想であり哲学であり、だからこそ異世界とこの日本とを知るミレイユさん達とは相容れないのだろうな、と。

    話の途中で出てきましたが、魔物の登場は御影本庁の策謀ではなかったんですね。予報はあったから対応策を準備していけれど、その孔がミレイユさんたちの目前に空いた偶然(ただ、「魔物召喚」が何処かの誰かの意思によるものならば、偶然ではないのでしょうが)か。

    大宮司さんは大社のひとなんですね。神宮とは別の神社、別格本山みたいなもの?
    神宮勢力と呼ばれるオミカゲさまのチェーン展開神社と、日本古来の神道の、伊勢神宮と出雲大社を頂点にいただく神社本庁の系列とはどのように切り分け、棲み分けされているのか、これも興味深いですね。

    作者からの返信

    ごきげんよう、感想いつもありがとうございます!
    結希乃を筆頭とする御影本庁の人達は、当然オミカゲ様が唯一絶対の存在で、そして国と民とを様々な面で助けて来た神なのだと実感しています。
    だからこそ、ミレイユの振る舞いは見過ごせないと思うし、その力の扱いに強い憤りを覚えるんですね。
    仰るとおり、歴史と共に歩んできた思想や哲学とも被る部分なので、彼女たちとは全く相容れません。

    そして魔物の登場は、はい本庁の策謀ではなく、それに対処する部隊として確定しました。ミレイユ達の目前に孔が空いたの偶然ですが、全くの偶然でも無いんですね。最も最初、初めてゴブリンに遭遇した時など、狙い撃ちが成功している場面もあります。(本庁とは無関係に、狙っている者がいるのです……)

    大宮司さんの大社について、これは現時点で分かり難いですよね。
    詳しい説明がまだ無いので、そうなるのも当然というか、説明機会を逃してしまっているせいで混乱させる事になってしまいました、申し訳ありませんっ!
    この大社は神宮とは別で、その通り、別格本山みたいなものです。これが全国神社の総本山となっています。神宮は本当にオミカゲ様の住まう場所で、神社の系列からは外れた存在ですね。

    神道において、オミカゲ様は現世に顕現している神、という事になっていますし、単なるひと柱の神ですから、神社本庁と無関係ではいられません。
    組み込まれてはいるものの、勢力としては棲み分けされていて、その理由が単にオミカゲ様を祀る分社という訳ではないからなんです。
    それについても、後々解説が入ります。多分、ずっと後に……。