映える写真はいらないの

ねね田

第1話 オムライス キッチンチェック 

《始めに》


「映える写真はいらない」

作者ねね田のもう一度「行きたい」・「食べたい」と思った食をこの写真掲載できないカクヨムで記録していき、文だけであなたの「食べたい」を引き出したい。


「孤独のグルメ」を年末年始の再放送で録画して見るのが楽しみ。だが、テレビなのか録画機能のせいか、最大6時間までしか録画できず、途中で切れてしまうのが悩みの種である。では。





【キッチンチェック】


どこか懐かしい洋食を食べに。


池袋にある昔ながらの洋食屋さん。

狭く古い。



洋食屋さんに来るとオムライスが食べたくなる。

それは人の常よ。

求めるのはオシャレなデミグラスソースではなく、ケチャップライスにケチャップのかかった母の懐かしいお味。


運ばれてきたオムライスは完璧な見た目だ。

少しの焼き目の付いた薄めの黄色い卵。その真ん中に絶妙なバランスでかけられた真っ赤なケチャップ。添えられたサラダとパセリ。


求めてた昔ながらのオムライス。


酸味の強いケチャップは口内のよだれを増幅させる。

スプーンを入れればその卵の薄さと具がギッシリということがよくわかった。

正に具沢山。

ケチャップで炒められた米よりも、具を感じる。

ハム、ピーマン、玉ねぎ、マッシュルーム、、、。


もっと米を感じたい。

そう思うほどに、具がいっぱいだった。


酸味の効いたケチャップは最後まで食欲を落とさせず、完食。

落ちない食欲は大盛にすればよかったと後悔。





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