Again about Marriage

What Do You Want?

あるいはこれは未来の話

思った通り、というかなんというか

晴れて同性婚が法制化されたが

あなたは特に反対運動を起こしていない

あれだけ国家の危機を訴えてたのに

結局イデオロギーとかではない

“御上のいうことにゃ逆らうな”

そうだから改正されたらそれに則るだけ

ただそれだけの“反対”

俺は“未来”の話をしてて

あなたは“現実とはこういうものだ”と話す

お互いの話してる話が違うわけだから

そもそも議論にならない

そうこうしてるうちに世界はどんどん進んでいく

実態の方に制度が合っていく

同性愛と小児性愛は違う

“性別”と“年齢”の話だから

つまり話の軸が違う

どっちがより大変、とかではなく

だから比較にならない

あなたが何かを困っているなら

あなたはあなたで救われなければならない

それがいかなる形でかはわからないけれど

いつか必ず果たされなければならない

あなたが困っているからって

俺が困ったままでいいことにならない

“俺だって大変なんだからお前も我慢しろ”

どうしてあなたが大変だからって俺も我慢しなきゃならないの

あなたはあなたで救われなければならないはずだろう

何を願うの？

物事には流れがある

あなたが何を叫ぼうが

同性婚はできるようになったし

やがて女性は社会に進出するし

あるいは障害者が普通に街にいて

外国人が生活するのが当たり前の国になる

“未来”の出現に“現在“が必死に抗っている

あなたの存在がそのいい証拠

でも結局のところ、あなたは何がしたいの？

この世界にどうなってほしいの？

差別と迫害と殺人の世界

それがあなたの望む世界？

そうじゃないならあなたも

自由と平等と多様性を望んでいる

何を願うの？

あるいはこれは未来の話

そして、「今」の話