異世界ロボット~強力なバランスブレイカーメカを手に入れて無双する物語~

うんこ

第1話 転生したらロボットの中

「ここは?どこだ?」


えっと、俺、流星漣。

都内の高校一年生。

『RE:ゼロ・ブレード・アーティスト・オンライン』ってゲームで遊んでた。

そしたら、気を失ったみたいで。


「何?ここ?転生した?」


コックピットみたいなところにいる。

操縦席に座ったまま寝ていたのか。

いや、違うな。

俺は……死んだんだっけか。


目の前の窓から森が見える。

ドラゴンも飛んでる。


「こっちに来る!」


俺は咄嗟に目の前のボタンを押した。


ちゅどーん!


ドラゴンが黒焦げになって落ちていく。


「撃ち落した!?」


俺は驚いていた。

窓から見下ろすとゴブリンの群れが集まっている。

目の前のレバーを引く。


しゅばばばばばば!!!


マシンガンのような音と共に光の弾丸が飛び出して、ゴブリンを粉々にしていく。

ゴブリンは全滅していた。

どうなってんだよ?これ?

あぁ、ゲームでもこんな武器無いぞ。


「そうか!俺はロボに乗ってるのか!?」


窓の外を見るとモンスターが沢山いて、豆みたいに小さな冒険者がいる。

遠くに城もある。

まるでファンタジーの世界だ。

うわ~、すげぇ! 夢じゃないよな? 頬っぺたつねっても痛いし……。

本当に異世界に来たのか? それとも夢?

わからないけど、とりあえず街へ行ってみるかな。

操縦方法はなんとなくわかるから大丈夫だろう。

この機体はどれくらい強いんだろう? ちょっと試してみようか。

森の方へと機体を進める。

するとさっき襲ってきたドラゴンより二回りほど大きなドラゴンが現れた。

口から炎を吐いている。

だけど全然熱くない。

この機体の装甲が高熱に耐えているのだ。

近づいてきたところで剣を抜いて切りつける。

ずしゃっ! あっという間に倒してしまった。

凄いな、このロボット。

俺は興奮していた。

これはもう無敵じゃないか! レベルを上げて、装備を整えればどんな敵にも勝てるんじゃないか?

俺はワクワクしながら森の中を進んだ。

しばらく進むと崖に行き当たった。

その下は大きな湖になっているようだ。

あれ?なんだ?あの船? よく見ると船が浮かんでいて、その上に人が乗っている。

海賊だろうか? 何か叫んでいる。

えっと、なんて言ってるんだ? 言葉が理解できないな。

言語スキルとかあるんじゃないのかよ。


「このボタンか?」

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