覚めない夢、いつまでも終わらない悪夢

声高に叫ぶな、普通に言え、というけれど

あなたに”普通に“同性婚支持を表した様子はない

ということはあなたは同性婚反対なわけでしょう

それは結局、差別なんだよね


というと”俺は差別なんかしてない!“

もうやめようよ 疲れた 飽きちゃったよ

あなたは”いい人“でいたいと夢の中を漂って

そして、いつまでも終わらない悪夢


なんかもうワンパターンなのよね

誰かが何かを言って、誰かがそれを糾弾して、

”差別の意図はなかった“とまとめて、

人々は、差別だ、いや差別じゃないと争い合って、

いつしかおしまい


だいたい反差別の側も、そっちはそっちで

”理解“がどうとか”受け入れる“がどうとか

そうではないとこれまで何度も何度も


別にこの件に限ったことじゃないけれど

我々は勉強したら死ぬのかしら

僕ら同じところをぐるぐると回ってる

どうしても次のステップへは進めない


どうしてこれはこうなるんだろう?とか

これはどういう意味なんだろう?とか

考えて考えて、そしてそろそろ次へ進みたいのに


我々には

”困っている人を助ける“という概念がない

我々は

”他人の話“を聞く気がない

我々には

”もしかしたら自分は間違っているのかも“という発想がない

我々は

”自分が一体何を考えているのか“について興味がない


神の前では お天道様の下では

全ての人間は平等なはずだ

人権とはそういう考え方のもとにあるはずだ

もしもそれが俺の誤解で

全ての人間は平等でもなんでもないのだとしたら

そしたら、俺は”下“に在ることになって

それがあまりにも

辛い


というと”俺は差別なんかしてない!“

もうやめようよ 疲れた 飽きちゃったよ

あなたは”いい人“でいたいと夢の中を漂って

そして、いつまでも終わらない悪夢


我々には

”他人を幸せにしたい“という願望がない

我々は

”他人に助けを求める“ことが できないから

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