俺の名前を呼んでくれ

君が君であるように、俺は俺だ

俺の名前を呼んでくれ

俺を記号で表さないでくれ

俺を人間として見てくれ

記号だと思って雑に扱わないでくれ

俺は1人の人間だ

人間が犯罪を犯したからって

人類全てを犯罪者だとは見なさないはずだ

彼は俺じゃない

かつて君に厄介なことをしたのは俺じゃない

俺のことまで巻き込まないでくれ

賛成だの反対の、認めるだの認めないだの、

君の判断で俺の存在を左右しないでくれ

どうして俺が生きることに他人の許可や承認がいるの

気持ち悪いけどいてもいい、って、

君は誰なの　何の権利があるの

別にいてもいいけど身近にはいてほしくない、なんて、

どうして自分が残酷なことを言っていると気づかない

結局は存在しないことを求めてるのに

俺のいないところで俺の話をしないでくれ

俺たちのいないところで俺たちのことを決めないでくれ

嫌なんだ　どうしても嫌なんだ

記号扱いされるのは嫌なんだ

だって人間の尊厳に関わるんだ

他人事だと思わないでくれ

他人事だと思ってとんでもないことを言わないでくれ

俺はここにいる　ここにいるんだ

俺は存在してるんだ

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