あとがき
本稿は愛犬「ひろし」によって多大なる出費を強いられた作者が、その絶望的な金額に肩を落として街を歩いていた時のことを思い出して書いたものである。作者は男であるので、当然、女性用下着の値段など知っているはずもない。だから、言われた値段に少し上乗せして被害弁償を支払ったが、後日、知人の女性に事情を話すと、どう考えても金額が高過ぎるのではないかと言われた。まあ、悪いのはひろしなので、それを聞いても怒れない。しかし、ひろしは犬だが、本作のヒロシは死人で、ひろしが盗んだ下着の持ち主は人間で、本作のカナコも生きている人間である。だから、この事だけは忘れないで欲しい。生きている人間が一番怖いのだ。
今、あなたの後ろに立っている亡霊よりも。
二〇二三年一月吉日 淀川 大
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