第11話 2023年2月、赤腹イモリ
月初プロフィール(2月):
昔、昭和天皇が「水きよき 池のほとりに 我が夢の かないたるかも みずばしょう咲く」と詠まれた縄ヶ池の赤腹イモリ3匹を20年間居室で飼育しておりました。
イモリはヒトの10倍以上のDNA量を持っており、桁違いの再生能を持っております。
尾や脚はもちろん、目や脳や心臓まで何度でも再生できます。
「ヒトはどうして進化の過程でこんな便利な機能を失ったのか。」
この質問は「五郎の世界秩序(異端の子ら)」の第10話、「9、インドのアーシャ」で主人公、五郎がアーシャにした質問です。
アーシャは「再生にはガン遺伝子が活性化されるから再生能を捨てた。」と答え、五郎は「ヒトの寿命が長くなったので危険な再性能を捨てた。」と補足しました。
この答えは2007年第25回日本ヒト細胞学会(都市センターホテル)での私の質問に対する特別講演者の山中伸弥の答えです。
5年後にノーベル賞を受賞する山中伸弥は「それは寿命でしょう。先ほど述べましたように再生にはガン遺伝子が関係します。寿命が長くなる進化の過程でヒトは再生よりもガンにならないことを選んだのだと思います。」と答えました。
でも再生能力があったら便利ですね。
次の作品はイモリを主人公にしようかな。(海賊コブラもイモリ系?)
イモリにガンはできないし犬や猫より長寿だし超能力も持っているのですよ。
どんな超能力かって?。
1匹がガラスナイフ用の厚いガラス蓋を通り抜けてサイトフルオログラフの電源部(密閉構造)のトランスの上で干からびていたのです。(空間遷移が電場で阻止された?)
追記:残りの2匹は20年間の水槽暮らしを終えて2003年頃に故郷の縄ヶ池で解放されました。
(2023.2.1)
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