繭の外より来る者

@Chirumori

序章 神話の繭と召喚士

―――それは遥か昔。人々がまだ闇に怯えていた頃のお話。

闇に潜む魔物に抗する手段を、人は神に求めた。

神はこれを聞き届け、神獣を遣わした。

神獣たちは魔物と激しく戦い、これを退けたが、同時に彼らも酷く傷つき、繭となって眠りにつく。

しかし彼らは人々への愛を忘れなかった。

『我らの力を要とするならば呼ばうがよい。我らは必ず力となろう』

かくして、神獣は眷属を呼ぶ術を人に与え、眠りについた。

そしてその術を使う者を、人は『召喚士』と呼んだ。

今日もまた、召喚士を志す者が一人。

神獣の眠る繭―――『神話の繭』の下に歩む―――

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る