「ちょっと！　半分足りないわよ！」

「……え？　何が？」

「すべてがよ！　あなた、この気高き『666』の悪魔を召喚したつもりなのでしょうけど、召喚に不具合があったわ。そのせいで半分しか力がないの」

「つまり俺は『333』の悪魔を召喚した、と？」

「つまんない事言ってないで、正しく召喚しなさいよ！」

「そう言われてもな、俺元天使だし……」

「なんで天使が悪魔召喚してんのよ！？　ってか、それが原因じゃない！　天使が悪魔を召喚するとか何してるわけ！？　いやそもそもよく半分は召喚できたわね？！？」

「だって俺今堕天使だし……あ、俺も半分天使悪魔だからか」

「何自分だけ納得してるのよ！　こっちは全然わかんないわよ！」

「んじゃよろしく、333」

「雑に呼ぶな！」

「世界滅ぼそうぜ！」

「目的はちゃんとしてたわ！」

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい