#36 絶対勝てない敵

 時々、体がいうことを聞かない時がある。

 今だってそうだ。まだやらなきゃいけないことがたくさんあるのに、体がいうことをきかない。もう、ここから動こうとしない。

 ああ、どうしてこんなことになってしまうのか。本当は少し横になりたかっただけなのに、本当は少しだけ目を瞑っただけなのに。気づけば体の主導権を奪われた。もう挽回はできない。

 果たして人類は勝つ手段はあるのか。

 ああ、ダメだ。

 もう、眠い。瞼が重い。意識がハッキリとしない……眠気に勝てる人間など、果たしているのだろうか。

 ああ、とう、むり……。

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る