3 銃を手に取って

Often, people are just busy reloading their guns.

31話 少し早いですがご飯にしましょう

シミュレーションが終わった。訳の分からない結果であり、何もできなかった。その何かを説明するよりも先にレナトゥスは言う。


「とりあえず、朝食でも取りませんか?私はお腹が空きやすいので、それに皆さんが何を食べるのか見てみたいのですが、」


2人はご飯を取り出した。


レナトゥスは早口で言う。

「ディスケレさんは行動食331番を食べていますね、エンブランさんは行動食140番ですか、、、私は何かを否定はしませんが、主張はさせていただきたい、その大量生産方式の行動食は士官一人一人が共通ではない食料を食べるということに反している。これを説明するのはまた今度にしますが、これは本質的な問題です。」


エンブランは言う。

「分かりました、しかしその豚丼はどこのものですか?」


レナトゥスは言った。

「よくぞ聞いてくれました、これは製造装置ではなく私の手作りです。」

「なぜこのような話をしているのか、それは私がこれから話したいことと直結しています。例えばその行動食はどの程度の設備があれば作れるのでしょうか?人類は3Dプリンターから始まり様々な製造装置を作りました。今回は、家庭用、小規模企業、軍用の3種類で考えてください」


ディスケレは言う。

「それは軍用ですね、それ以外だと製造できない。」


レナトゥスは言う。

「その通り、そうなんですよ。ごちそうさま、えーとですね、データ送信しといたので見ておいてください。その間に歯を磨いてきます。」


2人には設計図とメモが送られた。


合州国の標準歩兵銃設計図にこのようなメモが含まれていた。

あまりにもランニングコストが高すぎる

なぜ製造が家庭でできるほど簡素なものではないのか?

そもそもエネルギーカートリッジなんかを使用するからこうなってしまう

無駄な電子回路存在価値がない

普通に運用する際に士官の1000食分もかかるのは意味がない


エンブランは問う。

「これじゃ、この国の銃規制を破壊したいようにしか受け取れないわ」


ディスケレは言う。

「分からない、だってこの銃以外になんの銃があるっていうんだ?軍でも銃は基本持たないし、人間は銃を使って人間を殺すことはこの国ではもう1000年ないのに、、」


エンブランは言う。

「結局のところこの銃を否定するならそれより良い銃があるということなのだろうか?いや、でもそんな技術存在していない、、」


レナトゥスは言う。

「1食、士官1食分のコストで10000の弾薬と1挺の銃が作れるとしたら、どうしますか?」







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