執事とメイドの手記

Yuna=Atari=Vialette

白髪執事の手記

 …その目を見た瞬間、俺はこの娘を支えたいと思ったんだ…


 我輩は暗殺者である。

 名は無い。

 って言う冗談を初っ端からかますのは「霧島」って名乗ってる俺です。

 名前の由来は近くに転がってた酒瓶。

 特に深くは考えてない。

 名前なんてそんなもんだろ?(違う)

 元々名前なんて無いから適当でいいんだよ適当で(笑)


 さて、真面目に自己紹介しない俺氏は絶賛ピンチ中。

 とある帰属をササッと暗殺すれば終わりというヌルゲーのはずだったんだが、まぁ、その…ね?

 可愛らしい幼j…ゲフンゲフン…一目惚れした娘が近くにいたんですよ。

 その娘見た瞬間、なんかヤル気失せてさ?そしたら、なんか馬鹿力のやべぇやつにとっ捕まってちゃってさ~。

 現在判決待ち。

 雨が降ってる中地面に取り押さえられるとか風邪になったらどないしてくれるんやねん(怒)


 はい、真面目にこうなった経緯を話しますとね?

 俺は物心着いた時からどっかのスラムに居たわけよ。

 んで、生きてく為には誰かから奪わなくちゃいけない。

 そりゃー必死にキルキルしますよ?

 大人だろうが子供だろうがその日の食べもん食う為には仕方ないし。


 んで、色々とキルキルしてたら変な事出来るようになるし怖い(笑)大人達から狙われるようになるしでめんどくなってさ。

 しょうがないから適当なマフィアに入ってのんびりダラダラしながら暗殺術やら作法、料理、その他もろもろ暗殺に必要なもん覚えてさ。

 気がついたら20代(多分)位になってましたわ~。

 いやぁー…、ただキルしてただけでお金も食べもんも貰えて楽な仕事でしたよ(ゲス顔)


 そして冒頭に戻るっと。

 言い訳するとただキルするだけなら簡単なんよ。

 でもさ~…出来なかったよ。


 綺麗な髪色でちゃんと手入れしてるって一発で分かる髪質。

 左右の違うオッドアイ。

 瞳の中に星空があるのかって思うほどに澄んだ瞳。


 それを見てヤル気を無くしました、はい。

 まぁ、色々犯罪に手を染めてたし、まともな人生送ってなかったしこんな最後もありかもねぇ~。

 願わくば、俺の存在があの娘に残りますようにっと。

 まぁ、無理だろうけど(笑)


 にしても、なんか色々話し合ってるけどさ?

 早くしてくんない?

 寒いし、眠いし、腹減ってもう動きたくないんよ?

 このままいつまで地面と戯れてばいいわけ?

 泣くよ?俺命乞いじゃなくて、はよせいって泣くで?


 ん?なんか豪華な服着たダンディなおじ様が来たんだけど?

 え?家で仕えないかって?

 俺、暗殺者だよ?

 娘の事どう思う?

 最高だと思います(語彙力)

 色々人手も足りないし信頼できる部下が欲しいから来ないかって?

 はい、喜んで(即答)


 …そうして娘――ゆな・ヴィアレット――

 後のヴィアレット家当主になぜか仕えました。

 やったぜ(歓喜)


 さて…最後はちゃんと俺の決意を書きますか。


――ゆなを傷つけようとする奴は排除する――

――邪魔者には粛正を――

――罪には罪を――

――悪には悪を――

――我、清き主を守る守護者なり――


                 霧島より




ヴィアレット豆知識


霧島→ヴィアレットに来る前はいくつもの偽名を持ち、苗字には霧が多く使われている。


〇〇〇・ブリュイヤール フランスのパスポート

〇〇〇・ネーベル ドイツのパスポート

〇〇〇・ネーヴォア ポルトガルのパスポート

〇〇〇・ネッビア イタリアのパスポート

〇〇〇・霧(ウー) 中国のパスポート

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