第43話 部活動?
楽しい部活動が……始まった?
今僕らはパソコン部なのにパソコンに触れずに各部活に回っていた。
理由は予算申請だ。
「生徒会の仕事で来ました~」
「ほい、これ会長にお願いしておいて」
大体がこの2行の会話で会話が終了する。
そして会長たちに言われた通りのルートで各部活の回収を終える。
「戻りました~」
「おかえりなさい、お疲れ様~……そこで休憩してていいわよ~」
柊先輩はクッキーとお茶を机の上に置き、そういった。
先輩曰く、学校でお菓子研究部が作っておすそ分けしてくれた物だからオッケーだそうだ。
お菓子研究部、忖度してるな~。
「ふぅ、疲れた~!!」
「だね~」
「いつもはこんなのじゃないんだけど、この時期はね~……部活動の人数やら変更があるから」
部活動の卒業が終わり、新たな部員の入部申請などが多いのだろう。
「入部早々、ごめんなさいね~」
「生徒会って大変なんですね」
「まぁ、海くんがこんなだから、皆辞めていくんだけど」
「こんなとはなんだ、こんなとは」
「だって、私がいないと海くん言い方きつくて皆怖がっているもの」
確かに柊先輩の言う通り、彼と二人きりなら彼の威圧感で僕も話すのを躊躇ってしまうかもしれない。
穏やかな空間と棘のある空間で丁度調和がとれているような感じがした。
「きつくない気がするのだが」
自覚のない生徒会長に柊先輩は深く溜息を吐くのだった。
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