029 白い花の流れ

  ◆2023年4月16日

道なりにところどころ沿った白花の流れというか群落は、かれこれ一月近く咲いている射干シャガ

海月山へ入植した折わずかに持ちこんだ苗が、いつのまにか増えたものです。

間近く眺める一輪だけでも美しいのですが、静けさに群れ咲くようすを遠くから眺め寄って行けるのもまた、眼福。

だからそんな山道をひとり歩きできるひとときは、足悪なのをいつのまにか忘れてしまいます。




 ところで。この拙文公開は25日ぶりとなりました。

 日記エッセイだから、せめて週3ペースでと始めたはずなのに……。



 どうも私は鬱ッ気になりやすく、そのため何事も長続きしません。なんとかグウタラこくのをやめたいと、落ちこむたびフンバっちゃいるんですけどね。

 で、またもそんなだった今回をも、射干は陰りがちな道筋をこそ明るませてくれてたーー。

 私がせっせと山へ植え広げたわけではないので、鬱々グウタラこき婆さんなどあてにせず、自らを頼みにランナーを伸ばし続けた月日をかけて。

 私がほとんどヘタレ呆けてた歳月にーー。


その間を射干は、ひたすら黙然と、一茎々々の花の白さを静やかで清い流れに見えるまでに、この山へ増やし広げたということなんでした。



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