014 霰がびっしり散らばり落ちてた
◆2023年1月26日
心配したほどじゃなかったかな、と起きだした昨朝。
窓辺の寒暖計がマイナス6℃だったので、驚かされました。こんな数値、初めて。
台所では採りおいてた野菜が、炬燵の上では日本水仙も薔薇も凍み、活けてた水まで氷ってます。
鼻先が冷たくなるほど寒くはないのに、北東の窓の河津桜なんか、4分咲きだった花がどれもうなだれ縮かんでる。
それで、昨日はどうしても町へ下山の用事があったしで、外へ様子を見に出ました。
そしたら、まあ────!
ザシザシきしむ霜柱の地面には、粒々発砲スチロールそっくりな
昨晩の音の正体を、まじまじと見下ろしました。
スゴいよなあ、自然界って。驚異の創造力を惜しみなく次々披露してくれて。
人類の生産物なんてそれらの模倣、抽出や改変にすぎないてことか………。
なあんて改めて自然の営みに敬虔になった朝も過ぎ──。
下山した地元の先々では、早春の歓びも目にすることができました。やはり海辺の町は海月山より、季節が一足早い。
落葉樹の根方を早くも黄花オキザリスがびっしり陽気におおってたり、自然生えにちがいない菜の花が1本満開を誇ってたり、まともに潮風を受けてる熱海桜が5分咲きの彩りを漁港にそえてたり。
帰りの集落では
そして私が3時過ぎ海月山に戻ったら、河津桜はちゃんと前日の咲き姿に戻ってた。
炬燵の水仙の花房も、凍みてうなだれてたことなんかなかったように生き返ってた(薔薇は実は5日前から崩おれだしてたので、きっかり20日経ったことだしと、枯れきるのを見とどけるのは朝でやめた)。
こうして昨日は植物の順応性、耐え忍ぶ力にも感嘆できたので、今朝また炬燵上で水仙の花房がうつむき凍みてはいても、ガンバってるなあとぐうたら婆さん感心するだけ。熱いお茶をすするばかり。
そうです、10年に一度の大寒波も海月婆さんには、今春を確かに迎えだした日となったのではりました。
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