012 カラスが現場監督なんです
2023年1月22日
3日目の今日も、カラスがやって来ました。
辺りで一番高い木のてっぺんに舞い降り、さっそく鳴きだします。
「今日は遅かったじゃないか」なんて叱ってるもよう。
そうなんです。昨日がんばった疲れが抜けきらなかったか、朝食後も炬燵でウダウダぬくもってるうちに昼まで眠りこけちゃった。それでまた昼食も取り、ようやく外へ出たのが1時過ぎになったのでした。
今からじゃとサボりたくて、またもゆっくりしたから。
カラス、鳴きやまないなあ。
「もっとはかどらせろ!」と、あきれてる?
軽トラの荷台、土嚢袋2個しか載せてないしね。それも昨日より中身少ないしね。
今日は晴れてるのですが、作業用手袋してても土の冷たさと湿りが指先に伝わります。袋に
反対の右手は小型ツルハシで斜面を削り落としてて、それもやっぱりのろくさ。
合間に石を粒まで拾い出すだすのにも、うんざり……。
なのに、カラスはさ、現場監督気取りしてくれるだけ。
いいよなあ~。あんな高いとこから見下してるだけでいい。
水色の空には鳴き声だけ──。
雲ひとつなく、見つめてもまぶしくない。ただに澄みわたってるだけ──。
なのに私ったら、日暮れまで同じ動作に飽き々きするしかない。現場監督に見張られ、数日前の雨で重たくなった土を、土嚢袋に詰めては軽トラへ載せ──。
でもね、こうしてれば猪に道まで斜面が崩されなくなるわけだからウフフ、山門への道なり立上げ花壇も延長できる。出た石積んで、土留めもしたらね。
そこに今日は、スィートアリッサム3苗を植えることができました。
道を挟んだ向かいからは海が見えるところへでした。
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