ごめんね…

姫乃華奈

第1話

ごめんねが口癖で

気が付けばいつもごめんね

いつから謝ってばかりになったんだろう

悪いと思っていなくても

感謝していても

いつもごめんね

少しでも多く謝ろうとしている

そんな私を君はどう見ているのかな?

いつも謝る必要ないよって教えてくれる

その顔は少し悲しげ


ごめんねが口癖で

それを言わないと気が済まない程

申し訳ない気持ちでいっぱいになる

なんで?

誰かの気を悪くしたかもしれない

誰かを喜ばせたかもしれない

でもどんな時もまずごめんね


ごめんねが口癖で

それを言わないとなんか変な感じ

きっと子供の頃に何かあったのかもしれない

けれど今じゃそれも思い出せない

小さい頃についたトラウマは

忘れても忘れ切れず

心の奥にこびりついている

ごめんねが口癖のトラウマが

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ごめんね… 姫乃華奈 @hime837

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る