19 そもそもセンス
こんにちは。
年が明けて暦は春だと言うのに、気温は冬本番。寒いですね。来週は10年に一度レベルの寒波がやって来てものすごく寒いのだとか。
SNSで、夏だけじゃなく冬も意識的に水分補給をしないと脱水症状になると注意喚起がタイムラインに流れて来たのだけれど、私は夏よりも冬の方が飲んでいる気がします。暖かい飲み物を飲み続けないと寒くて。本当はとろみのある飲み物が、飲む前も体の中でも蓄熱してくれているので効果があるのですが、ずっと葛湯とか生姜湯なんかを飲むわけにもいかず、基本はお茶です。
我が家はコーヒーメイカーの、ドリップしたコーヒーが溜まる部分の器をテーブル用のピッチャーとして使っているのですが、温かいお茶を入れておいても、この寒さですぐに冷めてしまう。尋常じゃないくらいに早い。
なので、このガラス製の器に毛糸でカバーを付けようとおもって、黙々と作っていました。
材料はわざわざ買わない。家にある余っている毛糸。それをかぎ針で適当に編んで作ろうと思って、中途半場に余っている毛糸をクローゼットを漁って掘り出してきました。
テレビや雑誌で、センスのいい女優さんとかモデルさんなんかがお宅訪問とか持ち物紹介などで、何気ない小物を「家にあったもので適当に作ったんです~」なんて紹介しているの、有るじゃないですか。裁縫もあるし、棚とかDIYだったりすることもある。そういう時のあるあるなんだけど、まずそんなセンスのいい余り物なんて普通ないんですよっ!わざわざセンス良く仕上がる色の組み合わせとか、アンティーク感とか。まぁ余っていた物を使ったと信じても、ポテンシャルとしてセンスの良いものを使っているからオシャレな仕上がりになるのです。普通はセンスの良いものが転がってない!
毛糸だってそう。普段からセンスのいい色を使っていないと、センスのいい色の半端糸なんて残らない。チョチョイと作る事は出来ても、センスが良いものは……あり合わせではなかなか作れないのです。
とは言っても誰に見せる事も無く、家で細々と使うものですからねぇ……しかも半端糸は大量にあるし、わざわざ買わない。使う色はセンスが良いプラス、食卓にのせる物で視界に入るので、心理的に食欲がなくなるような色は使いたくない。出来たら明るくておいしそうな色。でもお茶で染みが出来るかもしないから白は避けたい。汚れが目立たない色で。
そういう色を適当に継ぎはぎで編んで、どうにか作ったのです。くすみカラーのピンクや黄色を生成りの白と二本取りにしてマーブルっぽくしたら汚れが目立たないだろうと思って。下の方は紺色を入れて雰囲気を締めて。
円柱型というよりは、少しだけ三角フラスコのように円すい型なので、ガラス面に沿うように形を整え、裏面にアルミとウレタンの断熱材を縫い付けました。そんなものも材料としてあるのは、お漬物を友達にあげる時用に買ってあるからなんだけれど。
大きなボタンで止められるようにして完成です。自分で言うのもなんですが、専用のカバーを買って来たのかな?と言うくらいピッタリの大きさで出来ましたが……何処まで保温できるかは、まだ試していないので未知数です。
……見た目、センスがいいかはわかりませんが、とりあえず及第点。センスが良いものを作る人は、作るセンスもあるけれど、そもそも持ち物から何から何までセンスが良いんですよねぇ。なんていうか……、アレですよ。
そういう人間に私はなりたい。
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