観葉植物が愚痴相手
三目 区
仕事の悩み
俺の名前は千夏。今日は珍しく定時で上がれた。いつぶりだろうこのオレンジ色に染まる空を見たのを......。俺が入社した会社は俗に言うブラック企業だ、毎日毎日働いて、理不尽に叱られ、残業をする。定時の時間になってもみんなは まだ仕事をしている。帰ろうとしても、「あれ?もう帰るの?周りのみーんなは残業してるのにぇ」と嫌味を言われるので帰りにくい。だが自分は無視して帰った。周りから冷たい目で見られたが、どうでもよかった。「やった」と心の中で呟き。少しはしゃいだ。このあと何しようか?そう思った時、ふと気づいた、「こんなとこに花屋なんてあったか?」周りは鮮やかな色で囲まれ、看板に目をやると、掠れた文字で「 ......フラワーショップ」と書いてあった。無視して歩こうと思ったが、思い出した。部屋の中に緑があるとリラックス効果がある。最近夜寝付けないからな、って。買おうかな?こんなチャンスないと思ったから。だから買うことにした。店内に入る。周りは赤や黄色やオレンジ色で囲まれていた。影にぽつんと置いてあった植物を買うことにした。「これください」 .........................
家に帰る、すっかり空はちょっとばかり薄暗くなっていた。窓のそばに観葉植物を置く。「はぁ」ため息をつく。 「どうかした?」 「ひゃあッ?!」これ以上ない声が出た。振り返ると、植物がしゃべっていた。「何か悩みでもあるの?」まるで時間が止まったよう。でも自分はなぜか答えた。「明日も仕事があると気が重い」「僕がアドバイスをしてあげよう。無理しないことだ。」「ヘァ?」自分は寝ていたようだ、夢だったのかな?でも少し元気が出てきた気がする、会社頑張ろうか。窓からまっすぐ陽が射してきた。あれ?今何時だ.......
その花の名前はイエローラナンキュラス 花言葉は優しい心遣い。
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