ゆるふわ雑記帳

[ドラマ]フェルマーの料理

TBSドラマ「フェルマーの料理」

漫画が原作との事ですが原作は未読。

巻数の少なさから考えると、ドラマの後半はオリジナルっぽい気がします。

ドラマの第一話冒頭からいきなり主人公がパワハラ全開で、そっから一年過去に戻って、主人公が数学者になる道を諦めて料理の道を目指す所から始まります。

主人公の岳（がく）君は海（かい）さんと言う天才料理人に見染められて、海の店で働く事になりますが、海さんと言うのがクセの強い、天才料理人だけど性格はなんか悪い。

でも超イケメン(らんまんの竹雄役をやってた役者さん)で、誰もが憧れているのです。

人の良い主人公ですが、冒頭で一年後はパワハラ上司になる事が分かってて、どうしてそうなったかを少しずつ明かして行く感じなのかなと思いながら見ていました。

とは言えこの先パワハラするんだよなと思うと、天才数学少年で性格もいい主人公なのに見てて気が重くなり、素直に楽しめません。

それでも見ちゃうくらいに話は面白くて、7話までは全然この先パワハラするんだと言う感じには見えません。

しかも駆け出しの新人から7話で厨房の誰よりも料理の才能があると誰もが認める所まで上り詰めてしまいます。

でも、7話のラストで海さんに店を託されて、海さんがいなくなってしまいます。

そして8話で一気に話が進んで、主人公は孤高に最高の料理を求めすぎるあまりがっつりパワハラ上司になり、誰もついてこれない状態に。

そしてついに1話の冒頭に繋がってしまいます。

でもそんな状態からあっさり人間関係は崩壊、ミシュランの星も落ちるし店の料理がまともに提供できず、遂には全員職場放棄で店は破産しました。

1話の冒頭から繋がったら即崩壊するとは思いませんでした。

ちゃんとパワハラはダメだよな展開だったのです。

さらに8話は続いて、主人公がどん底まで落ちた後、本当はみんなが支えてくれてたんだと言う事に気がついて、もう一度やり直そうとします。

1クールのドラマで新人から成り上がり、そこから落ちて今度は立ち上げるという、忙しい展開です。

流石に漫画は4巻までしか出てないのでこの辺りはオリジナル展開なのだろうとおもいます。

漫画の展開を追ってるあたりは数学で大体話を解決してますが、もうこの辺り数学関係なく、人間ドラマです。

で、9話で心を入れ替えた主人公がついに海さんと再会、お互い天才だけど足りない所がある主人公と海さんだけど、二人でそこを補い合えば行けんじゃね？と盛り上がって、もう一度やり直そうとなりました。

しかし、店に戻るとかつての仲間、蘭菜がいて、散々パワハラされて人間関係壊された挙句店まで潰して、今更何しに来たのと言った所で最終回に続く……でした。

最終回は今週放送。

さあ、どうなるこのドラマ……って感じです。

全体的に後半オリジナル展開のせいで数学の話よりパワハラのドラマになってる印象ありますが、これはこれで面白く見させてもらっています。

映画『セッション』のように才能のためならどんなスパルタしてもパワハラしても良いよね……ってならないでちゃんと報いを受けているのが今のドラマとして良いです。

(どこまで原作通りなのかは分かりませんが)

そして次のドラマが昭和から今の時代にタイムスリップした主人公が昭和のままに不適切な発言を連発して令和のコンプライアンス的にアウトなコメディ……というのがまた、気になります。

そう言えば、フジテレビの『パリピ孔明』の方は途中までアニメ通りの展開でしたが、アニメを追い越したあたりからかなり話を端折って、1クールで一気にサマーソニア編を終わらせてしまっていました。

14巻分の原作を一気にやってしまったので、あとはオリジナル展開をやるか、アメリカ編を劇場でやるかになるのかな……という感じです。

こちらは役者さんだけでなく現実のアーティストをたくさん起用してて歌はちゃんと本人が歌うパティーンだったので、キャスティング的に何シーズンもやるのは難しくて劇場くらいならなんとかなる……と言う感じなのかもしれません。

パリピ孔明はカクヨム出身の四葉夕ト先生が原作なのでカクヨムって夢がありますね。