大衆文学とライトノベルの違い #6


みなさん、こんばんわ。お布団です。


今回のテーマは…これ⇩

⑥大衆文学は作者の個性が強く出ているが、ライトノベルは控えめになっている。

について、書いていきたいと思います。



まず始めに、作者の個性について知らない方が多いと思うので、

簡単に説明していきたいと思います。


小説家だけでなく、クリエイターさんにとって、

とても重要な要素は個性です。


個性があれば他の作品と差別化できるので、

すぐに覚えてもらえますし、

自分にしか作れない作品を作ることができます。


例えば、イラストレーターさんであれば、

独特な絵のタッチや色使いなどで個性を表現されている方が多いです。


それと同じように、小説家さんにも個性あり、

それは文章の書き方によって決まります。


登場人物の掛け合いが多い作者さんであったり、

独特な言い回しをする作者さんだったり、色々なパターンがあるのですが、

特に大衆文学では、作者さんの個性が強く出ている作品が多いです。


ハラハラするサスペンスならこの作者さん、

ドロドロした恋愛ものならこの人。

というように、それぞれの作者さんには得意とするジャンルがあり、

それが1つの個性になっています。


大衆文学の中には、

作者の名前を見なくても文章で何となく分かるという作品が数多くあり、

それが作者さんの個性になっているのだと、そう思いました。


ライトノベルの場合、似たような書き方の作品が多いので、

読みやすい反面、文章から個性があまり感じられません。


中には独特な言い回しをするライトノベル作者さんもいるのですが、

それでも、一定のラインを超えることはないので、

読みにくい、読んでいられない、といったことはありませんでした。


大衆文学の場合、難しすぎて読めない=個性が強すぎて読めない。

という感じなので、それによって最後まで読む事ができない作品もありました。


特に、言葉の美しさや表現が重要視される芥川賞を受賞した作品は

作者の個性が強く出ている為、自分に合った文章でなければ、

読み終えるのも大変なのではないでしょうか。


売れているライトノベルはとても読みやすい反面、

大衆に合わせる為に個性を削ぎ落としている感じがして、

何だかとても悲しくなりました。


漫画でもそうなのですが、絵柄が今時じゃないという事を理由に

個性を抑えるよう指示を受ける漫画家さんも少なくありません。

それでも、絵柄を変えることなく活躍されている漫画家さんもいるので、

ライトノベルの作者さんも同じような感じなのかもしれない、そう思いました。


売れる為には、個性を削ぎ落とさないといけないなんて、

そんなの悲しすぎます。

だけど、現実は売れないとやっていけませんし、

好きな書き方で書いていいなら皆そうしているはずです。


自分は誰にも読んでもらえない個性的な小説を書き続けるより、

個性を削ぎ落としてでも沢山の人に読んでもらえる小説を書きたいです。


一人でも多くの人に届く小説が書けたのなら、

それほど嬉しい事はありません。




次回は⑦ライトノベルは基本的に登場人物(特に女性)の容姿を重視している。

について書いていきます。


ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

また次回お会いしましょう!

おやすみなさい~。

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