第3話 王女様と年越し
リリィが異世界から転移して3日目、今日は12/31の大晦日。
雄一は実家に仕事の関係で帰れないと嘘をつき、付き合っている彼女には年末年始は実家に帰るから会えないと嘘をついた。
「なんで、俺がこんな嘘をつかなきゃいけないんだろ……」
雄一はお正月休みが明けるまでにはリリィを異世界に返さねばといろいろ異世界モノのライトノベルを読んだり、異世界モノのゲームをやって方法を模索した。
「雄一、わたくしもそのゲームとやらをやってみたいですわ!」
部屋着を着て男の家でゲームする女、リリィ。
その姿は他人が見たら、完全に雄一の彼女にしか見えない。
(黙っていれば可愛いんだけど……)
雄一はゲームをするリリィを見ながらそう思った。
……5時間後。
「おい、お前いい加減にゲームやめろ! マジでオタク女子じゃねぇか!」
異世界ファンタジーのゲームにハマったリリィはなかなかゲームを止めない。
「雄一、いま良いところなのです、止めないでいただきたいですわ! ちょっと何この魔王、聖剣が効かないではないの! あと、この賢者使えないわね、あとで斬首ですわ」
雄一が静かにライトノベルを読む横で、悪態をつきながらゲームをするリリィ、雄一は久々に賑やかな大晦日を過ごすのであった。
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