第190話 日曜日の星占い

七夕パッケージのスナック菓子を買っておいた事を思い出した。

(やっぱ、こーゆーのは七夕の日に開ければよかったなぁ)


普段あるスナック菓子も、季節限定やパッケージデザインが変わっていると、それだけで手にとってしまう。販売戦略とわかっていても、こころよくはまってしまう。

許せてしまう売り方だ。

そんないきあたりばったりに手にとった商品は、たいてい詳しく見ずに買ってきている。

今回もそんな感じだ。


気付いていた箇所は、〈限定短冊&フォトフレームGET〉。

ここは、さほど気にしたわけではなく、ただ、七夕祭りのデザインや(星が入っているかも〉のとこには惹かれた。

開けようとして気がついたのは、裏面記載に星占いがあった事。


〈袋の中に入っていた星の数で占いが出来、更に星の数に応じた短冊で願い事ができる〉とある。〈側面のURLにアクセスしてみてね〉なんて事も書いてあった。


星はかわいいが、この星は、残酷にもなるってことか。

(けっこう残酷、楽しんで食べれるか否か、いや、こういうのは、星は、あらかじめきっとたくさん入っているものだろう)


開けてみるとコロコロッ、出した中に星が2つ。

(いっきに食べちゃおう)

結果は全部で8個だった。


食べながら読み下ろす。

星の数が、0〜2個、3〜4個、5〜6個、7個以上とわかれている。

〈金運がピカイチ〉

〈人気運が良好〉 

〈ラブ運良好〉 

〈何事も上手くいくラッキーな日〉


残念は、免れるようだ。(なんだ、そうか、そうだよね、そうくるよね)


で、8個は7個以上にあたり、そんなラッキーな人は、〈友達にも幸運の星をおすそわけすれば皆の運気も上昇だね☆〉とあった。

(まぁ、そうだよね、そうきたか)


すんばらしい占いだった。屈折することなく清々しい。

URLの星の数だけ願い事ができるというのは、すっかり忘れてしまったけど、今さらそこは締め切っているだろうな。

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