第26話 木曜日の上映映画

ふと、映画館の宣伝ポスターが並ぶ前で足をとめた。

飛び込んで来た文字は、「音楽の舞台を映画で」みたいな感じ。

たしかその映画館は音響にこだわって作られた所だから、ここでならいいかもしれない。


で、クラシックかライブか?

???なんか、音楽でも、ちがうぞ?これはちょっと。


隣のポスターがチラリと、なんとなく視界に入ってきたので目をやると、

あんまり聞いたことの無い題の映画で、出演者も知らない感じ。

さらに隣の映画も、やっぱり、あんまり聞いたことの無い映画だった。


(はやっているのだろうか?)

(自分が知らないだけだろうか?)


とりのこされたような感覚を持ちながら、さらに隣のポスターに視線をずらす。

やっぱり知らない映画!


三連発〜⁉︎


しかもタイトルや絵柄的にもヒーローものかどうかもわからない。〇〇マンって、誰?それ?。「運命にうちかて」とは一体?、そして、「友情か?使命か?」、ミカタなのか敵なのかすらわからない構図。

そして、タイトルのアルファベット羅列の意味するところは何だ?

よくわからない表記のラインナップに頭をひねる。


ポスターを見る限り、大変失礼なことかもしれないが、溢れ出るようなB級感。


いつもなら、メジャーな映画のポスターが並ぶコーナーなだけに、首をかしげた。今どきは、こんななのか?


コロナ禍前は、映画はよく行ったものだったが、映画館に足をはこばなくなってから勉強不足になっていたからかな。時代にのれる様に、リサーチリサーチ。

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