第2話 月曜日の松香
若松と竹が陽の光できらめいている。
そんな朝を2日続きで迎えられた。
本来なら門松は門前やら玄関前に一対で、となるのだろうが、朝日があたるバルコニーに、思いのまま、自由に飾り付けた。
どこかで聞いたようなフレーズ、〔単なる泉〕か…。
まぁ、そんなごとくバルコニーは自由な泉となり初日の出を受け、最高の新年を迎えた。
なんてんや葉牡丹もあり、ブルーベリーの紅葉あり、新芽あり、そして何故かまだ夏から花を繰り返しつけるブーゲンビリアがさきほこっている。
ブーゲンビリアはvividなピンク色だったのが、今回はシックなしぶめレッドに咲き、新年にふさわしい変貌、本来剪定の時期なのだが、あまりのはまり感に手がかけられないでいた。
本来、トゲのある植物は新年には不向きなので、ここは飾るという言葉から離して考え、置いてある、としておこう。
勝手に厄除けや魔除けの柊あつかい、ということで。
昨年の正月にはオリーブ とローリエ、ローズマリーしかなかったバルコニーは、今はとても賑やかになっている。
新しい日の光、風とともに、神、幸せ、福のウェルカム。
玄関じゃなくて、是非是非大きな窓のリビングからどうぞー。
なんだか欲張りにも聞こえるが、決してそのようなやましい気持ちはない。
最大限クリア〜な、このここちよさ、この気分、ちっぽけだけど、世界中にお気持ちわけしたいくらい。
迎春!
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