第2話 お掃除魔導装置

「ふぃーーーっ、と。よォォやく掃除をやらなくていいようになったのかァァァァアッ。さて、寝るか。」

 余の名は魔導師ヴァルトであるっ!なんにもしてないのに魔物に付き纏われた信仰された(余の魔力が魔物共を魅了してしまったらしい、なんと罪なことよ…)りクズな神とやらに絡んだせいで1000年程前に人間に魔王と呼ばれクッッッソ寒い大陸の北に追いやられ、今は50年程前に人間が捨てた廃要塞に住んでいるのだ!決してボッチではない!余の周りには羽がついたデッカイトカゲだったりなんか豚頭の大男の軍団だったり、目が一つしかない巨人だったりがいる、いる…いるのだから…言葉はよく分からんがジェスチャーでなんだかんだ頑張っている。

ボッチではないことが分かったな!

 さて、今の廃要塞に住むようになってからだいたい5年なのだが一つの問題が発生した。何か分かるか?






そうだ、ホコリが積もってきたのだ!(泣)


余の命ともいえるベッドはお掃除魔法【神域浄化】で綺麗にしてきたのだが要塞は汚い!要塞全体に魔法をかけても無駄だ!なぜならすぐに魔物共が土足で踏み入れてくるからだ!(結界魔法を張ったこともあるが羽つきデカトカゲ達には無効らしかった)さらに奴らには掃除という概念がない!というか余がそもそも動きたくない!


ということで天才な余は閃いた。全自動お掃除魔導装置をつくれば良いのだと!

ゴミをブラックホールで吸引し、搭載の四次元空間に廃棄、もちろんバッテリーは交換しなくてよい魔導永久機関だ!余の魔力の殆どと叡智を注ぎ込んだこの魔道具ル〇バを要塞の床に放り魔力が底をつき眠くなった余は寝ることにした!


余が寝ようと思い、ベッドに潜り込むと何やら外が騒がしい。なんだ?と思うとなんかデカイ魔方陣が上空にあった。

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