舞台設定①

【野球界設定】


 所謂プロ野球の組織は約10年前の再編により拡張された他、地域振興の一環として独立リーグを主体とした地域リーグとの連携も強化されている。


・トップリーグ

2リーグ制(セントラル、パシフィック)を維持しつつ球団数が12から16へと増加している。

 従来の東京都と大阪府2球団、北海道、埼玉県、千葉県、神奈川県、愛知県、大阪府、兵庫県、広島県、福岡県の各地に1球団ずつ存在していたが、再編にあたっては大阪府球団が解散の上、宮城県に新球団が設置された。

 その他では新幹線交通のネットワーク上に位置する新潟県、長野県、静岡県のほか、四国新幹線の開業を控えていた愛媛県に新球団が創設された。

 16球団に増加したことから2リーグ4地区制へと区割りが変更され、各地区首位が日本シリーズ出場をかけたポストシーズンに臨んでいる。


・下部リーグ

 従来の2部リーグ(イースタン、ウェスタン2リーグ)に加え、指定球団傘下の3部リーグがそんざいする。

 新設された静岡サンオーシャンズ2軍はイースタンリーグに8球団目として所属したが、

 新潟県を保護地域とする新潟アイビス傘下には北部リーグ4球団(新潟、群馬、埼玉、福島)、長野県を保護地域とする信州ターミガンズの傘下には信州北陸リーグ(長野、富山、石川、福井)、愛媛県に本拠を構え四国全域を保護地域とする四国アイランドパイレーツの傘下には4球団(愛媛、香川、高知、徳島)が所属し、それぞれルーキーリーグとして運営され、事実上の2軍としての機能を果たしている。

 また、本州3部リーグに球団非傘下球団としての加入を目指すべく、神奈川県、山梨県、栃木県、茨城県に球団設置を目指した準備室が設置されるなど、リーグ拡張の流れは今もなお続いている。


・女子リーグ

 国際大会では優秀な成績を収めつつも国内に受け皿がないことを問題視し、球団拡張の流れに乗ってトップリーグの再編から3年後に女子プロ野球リーグが(独立リーグとしての扱いで)設置され、トップリーグの支援を受けつつ4球団に約90人が”女子プロ野球選手”として所属し、技術向上と野球振興活動に励んでいる。


【経済界設定】


 平成初期にバブル崩壊があったものの影響は最小限に留められたほか、以降は公共事業への積極投資により雇用が創出され、所謂”氷河期世代”発生していない。

 公共事業の一環として北陸新幹線と四国新幹線の整備が推進され、四国新幹線は2000年代後半には岡山駅から瀬戸大橋を渡って伊予西条駅まで、北陸新幹線は2010年代初頭には金沢駅まで開業している。

 また、高輪半島付け根部を貫通するトンネルの採掘が間も無く完了予定で、四国新幹線の松山駅延伸が間近に迫っている。

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