第42話

一刻もはやく、俺は義兄として、責任を取らないと行けない。

 俺はとりあえず妹のいる中学校、母校に連絡を入れた。予想通りあやふやにされた。収穫もある。いじめ、恐喝をしていることの連絡を学校にしたこと。次に警察に相談もして、証拠を集めることになった。


 その為にも、はぁぁーーー帰りたくねぇ。

 出来れば、レシートや義妹の行動時間などを調べることになった。

 そして、最近のそのことを全く知らない俺に警察は警戒の目を俺にも向けている。だから今までのような生活は尚更出来ない。


 でもすでに深夜でどうせ話す必要もないしな。


  

 鍵が閉まってる。

 今までは閉まってなかった。

 妹が警戒しているのだろうか?


 はぁー、なるほどね


 「久しぶりだな、ゆう!大きくなったな。」


「、、、」

 とりあえず、寝よう。


 「おいおい、久しぶりなんだから、話そうじゃないか。今日はもう遅いが、明日は学校もバイトもお休みだろ。」


 「、、、俺、眠いから寝る。」


「、、、反抗期が来ていたのか!最近全く連絡をくれないと思ったら」


「、、、」


「待てゆう!」


「はぁーー何?」


「お父さん聞いたぞ、最近全く家に帰らないみたいじゃないか。」

 やっぱり知っていたか、父は早寝だからな。


「、、、」


「もしかして、ストラップのことを怒っているのか」


「、、、」


「そうなんだ、顔を見れば分かる。

 ストラップのことは本当にすまない。冬華から事情を聞いたぞ。俺は父親として、最低なことをしてしまった。」


「、、、じゃあ、寝させて」




 俺は、お母さんに約束した。父親は大切にすると、だから何でも素直に言うことを聞いて、父親を信じていた。


 けど、、、


 父親は義母の味方に付く、父親にとって俺は優先される大切な人じゃない。それならそれでも良かった。義母を家族を大切にするなら、


 「出来れば家族のことは許してやって欲しい、お父さんこれからはどんな頼みも聞くから」


俺の人生のたった一つの願いを破ったくせに


 

 「じゃあ、寝るの邪魔しないで。」


「、、、わ、分かった。おやすみゆう」


俺は階段を上がる。


 そして、自分の部屋に入る。


久しぶりに父の顔を見たからだろうか、嫌でも頭をよぎる。


 【ここが、ゆう専用の部屋だぞ!】

 

 【お母さんはずっと見守ってるから、大丈夫だ】


  俺はベットに飛び込む


 【ゆう、どのベットがいい?】


【お母さんは3人で一緒に寝れる、大きなやつがいいかな】


【それだとゆうの専用の部屋じゃないだろ】


【俺、お父さんとお母さんとまた一緒に寝たいから大きなな奴にする!】


【まぁ、ゆうったら!】


【お父さん、ゆうが家族思いでとっても嬉しいぞ。】



 お母さん、俺、辛いよ。


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