第35話

俺は人と話すことが苦手な陰キャの上のボッチだ。

 そして、アニメオタク。


「ホント、オタクでキモいわ」

 姉の明菜あきな 俺を見ると嫌な顔をする。


「、、、」


「アンタ私の弟なんだから、もう少しいい趣味持ちなよ」

 姉は、俺のオタク趣味を嫌っている。


「ごめん」


「はぁ、、、いつもそう言って辞めないんだから、学校でもそれが原因で虐めらているんでしょ」

 姉は俺のオタク趣味で学校で虐められていることに呆れてる。


「うん」


「なら、辞めなさいよ。」


「ごめん、姉ちゃん。でも好きだから。」


「やっぱり、この弟は駄目だわ。あー、なんでアンタみたいのな弟なんだろう。」


ーーーーーーーーー

 家は母子家庭で裕福と言うわけではない。


 「雪、悪いんだけど、お金貸してくれない。」

  もうすでに4万貸している。


 「わかった。」

俺は三千円を出す。


 「え、これじゃ足りないわよ。」


「、、、」

今度は五千円を出した。


 「今度返すね。」

 いつもの口癖だ。


 俺は中学生で、月のお小遣いの500円とお年玉の1万円が自分のお金として使える。今姉に4万5000円貸しているので、中学生の分はほぼ貸している。

ーーーーーーーーー


 今日は休みなので、溜まったアニメを見る。


 「また、アニメ??」


「うん、サブスク溜まってるから」


 「そんなの見てないで、遊びに行きなよ」


「アニメ見る方が楽しいから」


「まぁ、そうだよね。雪ってコミュ障だし、友達いないもんね」


「、、、」


「言い返さないし、アンタってそのままだと一生負け組だよ」


 「、、、」


「はぁ、、、私ももう遊びに行くからね」


「今日のご飯は?」


「要らない、食べてくるから」


「わかった。いってらっしゃい」


 姉は外に行った。



ーーーーーーーーーーー

 「ねぇ、まだそんなの付けてるの?」


 俺のバックに付けてるストラップを見る。


 「私の学校で嫌われてる奴が、ストラップ無くしたところを動画で見たんだけど、めっちゃ動揺しててキモかった。」


「、、、」


「アンタはそうならないようにね。もう今年で中学卒業なんだから、オタク趣味やめて、友達最後くらい作りな。」

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