忍者の心が壊れた瞬間

 おっす、みんな! 更新頻度が高くてごめんやで!

 子どもの送迎を待っているあいだ、小説を書くより忍イケをしたためていたほうが気が楽なんだ。

 なんかね、拙者、自分の心が壊れた瞬間を感じた。

 ちょっとした、ほんとに些細なことだったんだよ。でも、その瞬間、ヒビだらけだった心がパキンって割れたわ。

 注意されども褒められたことのない環境で、冷遇されても嫌がらせを受けても耐えて来た。せっかく正社になれたし、やりたいことのためにお金が必要だから、仕事に行きたくなさすぎてズル休みしつつ、辞めたいと思いながら我慢して働いて来た。

 ついに限界が来たね。逆に何も感じなくなったから、むしろ働きやすくなるかもしれないね。

 そんな拙者がギリギリで生きていた頃がこちら!



【忍イケ[頭が狂った忍者]】

 おっす、みんな! 正気、保ってる?

 まあ聡明なみんなは保ってるよな。拙者さ、この半年間の自分を振り返って、ふと思ったんだよ。

「あれ? 拙者、頭が狂ってる?」

 もしかして、みんなも思ってた?

「こいつ、頭がイカれちまってんな」

 まあその基準は人によって違うからね。拙者が狂ってないと思っていても、みんなから見たら狂ってるってこともあるかもしれないし、その逆もあり得るしね。その点については言及はしないけどね。

 先述した通り、頭の中に生まれた4人の人物にあとから佐久間さんが加わった。それを文章に書き起こし始めたのが去年の9月か10月くらい。要は、現実逃避してたんだよね。そうしないともう耐えられなかった。その理由は、これまで先述した通りだ。

 んで、前の職場が閉店。もう無理だと思った。それからのことは、ここまで先述した通りだね。

 正直いまでも毎日「もう無理だ」って思ってる。だってもう無理だもの。無理なもんは無理なんだよ!!!!

 天気の良い日は「今日は三日月川大橋(仮)のてっぺんに行ったら眺めがいいだろうなあ……」と思う。まあ、眺めを見に行くくらいなら別に問題ないんだけどね?

 でも、まだ書きたい作品がたくさんある。未練とまでは言わないけど、書けるなら書きたい。

 だから、生きているなら仕事をしなければならない。働けるんだから。生活費を稼がなくちゃ。

 馬鹿なりにいろいろ考えて、条件を決めて、ある程度は絞って、アルバイトでもなんでもいい。とにかく、生きることを選ぶなら働かなければならない。

 あれ? 今日、もう*日なの? どこでもいいから面接を受けなければ、内定が来月になっちゃう。

 他の人はできているのに、なんで私はできないのだろうか。私も早く「普通の人」にならなければ。

 ふと、気が付いた。外の世界が遠い。詩的な表現だね? 外界から取り残されているような感覚になったんだよ。

 この感覚は記憶にある。療養中にも一度あった。仕事をしていないと社会の外へと弾かれるから、自分と他人の過ごしている時間に差異が生まれるんだよ。感覚的な話ね?

 加えて、先述したかしてないか忘れてしまったんだけど、すべての情報が頭から滑り落ちていく。というより、関心が向かないから覚えようという気にならない。何にも興味が湧かない。そうして必要な情報も一緒に抜け落ちていく。覚える頭がなくなるからね。

 表現としては、暗い部屋にひとりきりで外の世界を窓から見ている、という雰囲気になると思うんだけど、拙者の感覚的には、スクランブル交差点のど真ん中に放り出された気分。自分以外の人々が足早に過ぎ去って、信号が変われば車が乱雑に走り抜ける。それをど真ん中で必死に躱し続けている。躱すことで精一杯だから、ひとりひとりの顔なんてもちろん見ていないし、車はエンブレムすら確認できない。そんな感じ!

 おそらく、現実逃避から完全には抜けられていない。心が折れて「もう無理だ!!」って地面で大の字になってる拙者がいるわけだから、そら抜け出せるわけないわな。足を引っ張られてんだから。それを振り解ける脚力なんてあるはずもなく。いつまでも拙者は外界(現実)から遠いままってわけさ。

 まあ経験上、よくない傾向だね。経験してなくてもわかるか。このあいだの診察の前に気付きたかった。次の診察は月末だぜ? どうしたらいいかなんて拙者にわかると思う? え、経験してんじゃないの? って?

 正直なところ、1年半の療養中のことは、ほとんど覚えてない。というか、前の前の職場の頃の記憶はほとんどない。だから、散々悪口を言ったけど、蒸発した元交際相手が何歳のときに交際していたのかマジで覚えてない。自分で言うのもアレだけど、精神状態が普通ではなかったから、記憶が抜け落ちてる感じがする。辞めたのが何年なのかもわからん。後々履歴書で困らないように記録しとこ〜とか考えるのは、まあ元々無理だな。馬鹿だし。

 堂々巡りだよ。この10年間、拙者は何も変わってない。病気にさえならなければ。選ぶ職場を間違えた。いや違うな。勝手に薬をやめたからだ。再発させた罰が与えられているんだね。

 苦しい。なんでこんなにも、できないもんかね。なんでいつまでも「普通の人」になれないんだろう。人と同じだけのことができるようになりたい。何者かになりたいなんて贅沢は言わない。普通の人になりたい。普通の人と同じ世界で生きたい。

 なんてな!!!! 拙者がしおらしいと心配になるでしょ。ならない? なれ!!!!

 拙者はまだみんなが思ってるほど狂っちゃいないぜ。例のサプリ2種を飲んで正気を保っているからな。そもそも常飲薬があれば狂うはずはないのだから。

(中略)

 みんな拙者のこと、痩せ細って弱ってる入院着の女性じゃなくて、顔色が悪くて目の下に隈ができたひたいや首に手を当てる黒髪のちょっとダーティなイケメンで想像しといて。拙者ほんとはイケメンになりたい。身長がもうちょっと高ければイケメンレディを目指していたね。身長が平均的だからそういったものが似合わねえんだ! イケメンになりたい人生だったわ。もしくはちゃんと女性でありたかったな。

 みんな!! 元気出せよ!!!!



 ってね。なんで最後、逆に励ましてるんだろ。

 でも、今回は不思議なことに「もう無理! Go to 三日月川大橋(仮)!!」とはならないんだよね。なんかもう、どうでもいいや、みたいな。お金だけもらえればそれでいいです。やることやってりゃ文句ないでしょ。

 千恵さん(仮名)に丸め込まれたとき、何が辛いか聞いてもらえなかった。ひたすら「いまあなたが辞めたら困る」とか「あなたが入ってから**を始められた」とか「こんな良い(楽な)仕事、他にないよ」みたいなことを言われただけだった。挙句、精神面が弱っているのは栄養不足だと言われた。そりゃそうだ。拙者、会社には「不眠症で通院している」って話してあるんだもの。うつ状態だなんて誰にも言ってない。

 言えないでしょ。「いま私、うつ状態なんです」なんて。だから何、って話じゃない。言ったところで、じゃあ休職しますかって話になるだけでしょ。来月の健康診断でバレる可能性はあるけど。

 本当は、美代子さん(仮名)に相談してみようかなって思ってた。美代子さん(仮名)なら話を聞いてもらえるかなって。でも、それもどうでもよくなっちゃった。

 もう会社にも、先輩たちにも期待するものは何もない。拙者はただ仕事をするだけ。

 拙者はいつになったら生きるのが楽になる!? 拙者の安寧の地はどこにある!?

 まあでも、なんとなくだけど「いずれ落ち着くところに落ち着くんだろうな」とは思ってる。だから「三日月川大橋(仮)はまだいいかな」って思えてるところがある。

 これで、この会社にはなんの思い入れもなくなったしね。子どもたちは勝手に大きくなってくれ。会社へのヘイトが溜まっていくに連れ、子どもたちへの情も薄くなっていく。悪いが、先生は元々、愛情深い忍者ではないんだ。

 いずれ転職の機会が来ると思っているのと同じように、いずれ自分がぴったり嵌まる場所に辿り着ける。拙者はそう思って生きているよ。

 最近、スマートバンドが「ストレスがかかってるよ! 何してるの?」って訊いて来るよ。何もしてないよ。生きてることがストレスなだけ。

 あまりにむしゃくしゃして軟骨ピアスを開けようと思ったんだけど、奇しくも外耳炎なんだな。さすがに外耳炎になってるときに開けるのはまずいだろうね。命拾いしたな、左耳。

 まあ、創作活動を生き甲斐に頑張るよ。心が壊れたあとは何があっても気にしなくなるものさ。心がないのだから。これで先輩にイライラする必要もなくなる。もう気も遣わない。必要がないから。転職の好機が来るまで耐えればそれで充分。もうこの職場でこの心が回復することはないだろう。

 久々に遺書らしいことを書いた気がする。いまは薬の効果も切れて、だいぶ意気消沈しているよ。今日はゲームをやって早めに寝るしかないね。原稿する気にもなれない。

 あったかくして寝ろよ!!


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