(お正月特別番外編)幼馴染が転校してから彼女が出来た。そしたら噂を聞きつけた幼馴染が1人で戻ってきたんだが

アキノリ@pokkey11.1

プロローグ? 日常は変わらず

買い物

ある日の日常

3人で何処かへ出掛けるのは初めてだと思う。

小さいが.....ショッピングだ。

デパートじゃなくショッピングモールに向かう。

俺は日曜日の結構早い朝に起きて準備を始めていた。

何というか.....朝早く起きるのはスカッとするな。


するとめぐみが、準備出来た?にーに、と襖を開けて聞いてくる。

俺は窓から外を見ていて.....めぐみを見た。

今日は残念ながらめぐみは今日は用事があるというので俺だけの買い物となる。

そうして考えているとめぐみが、にーに、と話してくる。


「にーに。余計な真似はしない様に。ダメだからね」


「.....お前は俺を何だと思っているんだ?変質者か?」


「うん。まあその信頼してないかな」


「いやいや.....ふざけんなよ.....」


俺はニッコリでそう語るめぐみを見る。

全くな、と思う。

その姿に俺は苦笑いを浮かべながらジト目をした。

するとめぐみは、冗談だよ、と破顔して笑みを浮かべる。

それから俺を腰に手を添えて見てきた。


「昔からにーにならかなり信頼出来るから。.....何かあっても大丈夫でしょ」


「いや.....まあそう言われると何だかアレなんだが.....正直俺としても不安がある」


「ん?それってどういう不安なの?」


「だってお前.....なんかよく分からないけど花鈴はみうを敵視しているからさ。何だか.....どうしたら良いのかなって」


「それは気のせいじゃないの?」


苦笑するめぐみ。

まあその。

それが気のせいだったらどれだけ良いか。

俺は顔を引き攣らせながらめぐみを見てみる。

するとめぐみは、でも良かった、と切り出してきた。


「.....何がだ?」


「そうやってでもにーにを大切にしてくれる人達がいる。それは.....とても幸せな事だよ。.....私は.....」


「そうやって深刻になるな。めぐみ」


「.....にーに.....」


俺はめぐみの頭に手を添える。

それから頭を撫でた。

するとめぐみは笑みを浮かべてから俺を見てくる。

そして、女の子の頭を気軽に撫でない、と忠告してきた。

俺は?!と思いながらめぐみを見る。


「ど、どうした?」


「どうした、じゃないよ?あのね。女の子は髪の毛がとても大切なんだよ?髪の毛を整えるのも大変だからそんな簡単に触らないの」


「.....あ、す、すまん」


「.....まあにーにだから良いけどね」


めぐみはニカッと笑う。

そして俺をニコニコしながら見てくるめぐみ。

俺はその姿を見ながら笑みを浮かべる。

それから、にーに。有難う。いつも、と話してくる。

俺はその言葉を聞きながら、ああ、と返事をした。


「何というか俺上手くやれるかな」


「.....にーに。そんな事は言わないの。.....にーには良い人だから」


「御免な。色々と言ってしまって」


「大丈夫だよ。それをサポートするのが妹だから」


そして背中を思いっきりぶっ叩かれる。

俺は、いってぇ!、と涙目でめぐみを見る。

めぐみは、大丈夫。にーにならいける、と柔和になる。

それから俺の背中を押してくれた。


「.....にーに。絶対にいける。だから行きなさい。ね?」


「有難うな。めぐみ。じゃあ行ってくるわ」


それから俺は襖を開けてから。

爺ちゃん婆ちゃんに挨拶をしてからそのまま玄関から外に出る。

その事に爺ちゃん婆ちゃんも笑顔で見送ってくれたが。

全てが本当に嬉しかった。


「.....は.....は.....」


俺は小走りで駅まで向かう。

それから.....俺は駅に約束の時間と20分ぐらい早く来すぎた差がある感じで到着。

そして見ると.....何故か2人は既に到着していた.....のだが。

喧嘩していた。


「.....花鈴先輩。今日は早く来ましたね。.....本当に早く。何か目的でも?」


「私は至って普通よ。浮かれて来たわけじゃ無い。貴方こそなにかしら。早いわね」


何でそんな事で喧嘩してんだ。

俺は思いながら2人の間に割って入る。

それから、何やってんだお前らは、と注意した。

するとみうも花鈴も、ただの言いあっこです、と答える。


「.....いや.....だからと言え駅前で喧嘩するな」


「そうね。.....それは反省だわ。やり過ぎた感じはするわね」


「そうですね.....」


でも何で喧嘩になっているんだ。

俺は思いながらみうを見る。

みうは、花鈴先輩が私と同時にやって来たんです。それからですね、と答える。

俺は???を浮かべながら見る。


「.....まあとにかく。.....行きましょう。早く行かないと時間が勿体無いわ」


「そうですね。花鈴先輩」


「.....全くな」


それから俺達は買い物に向かう。

というか言っちゃ悪いがショッピングって楽しいのか?

俺はよく分からないんだよな。

そこら辺が。


「先輩。今日は宜しく頼みます」


「そうだな。.....花鈴も宜しくな」


「.....そうね。.....なるだけ頑張るわ」


何を頑張るんだよ。

俺は顔を引き攣らせながら真顔のままの花鈴を見る。

まだまだ先は長い感じの道のり。

だけどまあ答えは見出せてくるだろうか。

そんな事を思いながら俺は歩き出した。

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