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赤い光が、荒涼とした岩場を照らしていた。
炎が揺れるような光に包まれながら、ジャックとスピカは一歩ずつ進んだ。
時折、足元の岩がガラガラと崩れそうになったが、支え合う。
この旅の先に希望があると信じて。
「スピカ、この辺りは岩が
「わかったわ、ジャック」
気持ちを奮い立たせる。
ロッククライミングなんて初めてだけど、体育の授業では色々経験した。
できることもあったし、できないこともあったけど、なんだかんだ、体験したことを思い出す。
それでもスピカが足を踏み外しそうになると、ジャックが支えた。
スピカは歌を歌う。
進む勇気が消えないように。
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