子どもと謎とクライシス
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建国祭から三日。
ジャックはたそがれ雑貨店のお店を閉めた後、中央広場へ向かった。
午後16時前、すでに夜が訪れたシリウスには、夕陽代わりのランタンが灯り、沢山の品々を売るお店の活気、笑い声、子どもたちの楽しそうな声で溢れていた。
「だいたい学校が終わった頃、広場周辺にいるわ。来れるときに来て」
湖の夜、そう言ったスピカの姿を探しながら、広場の賑わいを眺めて歩く。
ポップコーンの香ばしい匂い。
ジェラートのほんのり甘い匂い。
軒先に吊るされた美しいランタンたち。
ハッティーワークスの前の大きな、ガラスの象の前で、子どもたちの歓声が聴こえた。
ひと際、楽し気な声を上げていたスピカと目が合った。
青い、
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