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 それからジャックはサンドイッチのチキンを少し貰った。


 少し、かりかりしている。

 そして、ふわふわでおいしい。


 リンゴはしゃりしゃりとしていておいしかった。


 青銀せいぎんの天井に、フロアのランタンの光が映っている。

 青い海の底から、空を見ているみたいに。


 人々が笑顔を交わし合っている。

 どこかで、銀のフォークがお皿に触れる音が聴こえる。

 カチ、カチャン、カチン……。


 グラスが重なる音がして、いい匂いがする。


「ジャックさん、旅はどうですか?」


 ダンカンさんはふいにジャックに聞いた。


「楽しいですよ。色々な景色が見られる」


「いいですね。ねぇ、ジャックさん。この国の人はね、国を愛しています。だからこそ、旅の方の話を聞くのが好きなんです」







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