第5話 LIN○グループ、騒然となる☆

【???視点】


それは福家さんがカルムをクビになったと知った日のLIN○グループ。


グループ『ロマグレの会』


六月十三日


YUI

『おはようございます! 今日、朝一でカルム行ったらロマグレ様いなかったんですけど、どなたか理由知りませんか!?』 8:12


Akemi

『アタシもお昼に行ったけど、居なかった。体調でも崩したんかなあ泣』 13:11


YUI

『え!? そうなんですか!? うそ! お見舞いとか行った方がいいですよね』 13:12


Akemi

『落ち着け。家知らないでしょ?』 13:14


Akemi

『んん? ねえ、知らないよね?』 13:20


YUI

『ですね! うっかりでした!』 13:22


Akemi

『知ってるな、アンタ。つけたの?』 13:25


YUI

『つけたというか、つけちゃったというか……』 13:26


Akemi

『ギルティ』 13:27


YUI

『ごめんなさーい! つい出来心で……』 13:29


Akemi

『とりあえず、確定出すのは早いだろうし、家には絶対行くなよ裏切者』 13:33


YUI

『りょうかし』 13:34


Akemi

『動揺してない?』 13:35


Akemi

『アンタ、もういるんじゃないの?』 13:36


YUI

『いなあ』 13:37


Akemi

『ギルティ』 13:38


YUI

『でもでもでも! いないんですよ! ロマグレ様』 13:40


Akemi

『もおういい! 一旦、待とう! 待て! いいね?』 13:41


YUI

『あい……涙』 13:44


りん

『夕方もいませんでした……やっぱり体調不良でしょうか。ロマグレさん、店休日以外で休んだことなかったのに……』 18:20


YUI

『そんなあ……』 18:21



葛西寛子

『ごめんね、連絡遅くなって。とりあえず、落ち着きましょう。私も明後日にはそっちに戻るから。その時行ってみていなかったら、聞いてみるわ。あのエセイケメン君に』

 19:00


YUI

『でもでも! それで遅かったらどうするんですか!? わたし! ロマグレ様がいなかったら生きていけない……今日の珈琲もなんか違ったし……』 19:05


りん

『そうですね……社長、私も、お仕事辞めるかもしれません……。デザートも今日の凄い重くて食べるのきつかったです』 19:19


葛西寛子

『りんちゃん。一旦落ち着いて。でんわする』 19:22


Akemi

『まあ、ほぼ同意。割とみんな動揺してたかもロマグレさん居なくて』 21:00


Akemi

『ていうか、詩織さんは? 忙しいの? でも、あのロマグレさん狂いが既読スルーなわけないよね』 21:05


YUI

『そうですよね。まさか、詩織さんがロマグレさんが自分のものにならないからって……!』 21:08


Akemi

『ドラマの見過ぎ』 21:10


葛西寛子

『一先ず、今日は遅いし、またにしましょう。りんちゃんも私が帰るまで絶対早まらないって約束してくれたから、みんなも落ち着いてね。ほら、ロマグレさんの写真』 21:15


画像を送信 21:15


YUI

『ふおおおおおおおお! これいつのでう?』 21:16


葛西寛子

『偶然、出社途中、街で出会った時にね』 21:17


Akemi

『保存しました。ありがとうございます』 21:32


りん

『社長、基本来るまですよね?』 21:40


りん

『車』 21:40


葛西寛子

『落ち着いてね、りんちゃnでんわする』 21:41







うわあ……言い出しづらいよおおおお。

私、南詩織はグループのやりとりを見ながら頭を抱えた。

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