2023.07.10(月)

2023.07.10(月)


 起きるとすでに2時になっていた。


 この時間から丸山健二『争いの樹の下で(上)』(新潮社)を単行本で読む。この小説をはじめて読んだときは文庫本でだった。その後、二度再読したときも文庫本によるものだった。のちに単行本でも持っていたくて、絶版だったためにAmazonのマーケットプレイスで購入した。村上春樹さんの『ねじまき鳥クロニクル』や『世界の終りとハードボイルドワンダーランド』も初めは文庫本だったけれど作品が好きになると単行本でも欲しくなって結局入手することになった。

 今回、Amazonのユーザーレビューを読んでいて、興味深い意見をいくつか見つけた。この作品は、とても良いと思える表現と、とても拙い表現が混在していて、とてもバランスが悪い。しかしそのバランスの悪さを補って余りあるくらいの、現代の他の作品にはない魅力があるということを指摘されていた。わたしもその意見に同意する。ふだん小説を読んでいて見かけることのない表現が多いし、《争いの樹》視点で、《おまえ》に向けてひたすら独白をつづけるというスタイルが独特。警世の言葉が語られたかと思えば、《樹》のエゴとも思える文言が連なる。この小説を何度も読んできた。その都度、たしかにバランスの悪さが気になってきた。惹かれる文章、文言がいくつもあるけれど、小説をトータルで見たときには、陳腐とも思えるような前時代的スタイルが透けてしまって、それが残念でならない。

 もっとうまく書かれてさえあれば、文体的にも小説世界の構築法にしてもいまより格段に評価されると思うのだけど、丸山作品全体を通じて、どれにも似たような欠点のあるのが勿体ない。

 しかしわたしの初の丸山作品が、この『争いの樹の下で』だったこともあり、作家の価値をわたしに知らしめてくれたことからも、自分にとっては特別な作品である。

 きょうは50ページ辺りまで読んだ。


 5時半。朝食は、鶏むね肉の中華風炒め(タマネギ・ニンジン・ピーマン)、牛肉の時雨煮(温泉卵付き)・白米。


 食後、『オレゴン・トレイル』の週替わりのチャレンジをやってみる。難易度の高いトレイルなので、まだこのゲームの勝手の分かっていないわたしにはきつかった。最初、旅のペースを堅実なものにしていたけど、はじめのチェックポイントを超したところで、このままのペースだと冬の到来までに目標地点にたどり着けそうにないと表示された。そのために最速のペースにしたんだけど、すると、気力がごりごり減っていく。ペース配分が難しい。あと魚釣りや狩猟をすれば食料が確保できるけれど、一度立ち止まるたびに数時間が経過するので、魚釣りや狩猟は、最少限度の回数に留めるべきなんだと知る。

 このまま旅をつづけると初の死者が出てしまいそうだ。今回の挑戦は諦める方がいいのかな。でも勉強になることも多いから、進められるところまで進めてみよう。クリアするともらえるギャラリートークンを使用することで、ロビーの音楽や、ゲーム内の要素がアンロックされるから、達成できそうな課題があるときは積極的に挑戦したい。毎回、川下りみたいなミニゲームだったらよかったんだけど、世の中そんなに甘くないな。


 そのあと『Book of Demons』をプレイ。今回はいつも遊んでいるウォリアーではなく、Lv20くらいまで上げていたローグ(遠距離アタッカー)のキャラのゲームを進める。始めると、ステージ2のボスの直前で止まっていた。いきなりボス戦から始めるのはややハードルが高かった。2ステージ目のボス戦の前には、所持しているカードがすべて奪われる。これを一枚ずつ取り返して、最終的にステージボスとの対決になる。ボスのHPを削って、次のパートに移るときに、毎回、無数のがいこつを召喚するのが面倒だった。そして楯付のがいこつ騎士も多数召喚される。これをある程度撃破するうちに、他にも敵がわらわら増えてくる。マップの奥の方が敵で埋め尽くされて撤退するうちに、なぜかボスも同じようにマップの浅い部分に来てくれて、後半戦はそこでボスとの一騎打ち。結局、ラストはスムーズにボスのHPを削り切ることができて、なんとか撃破。幸運に恵まれたといえそうだ。

 戦闘後、街に戻って消費したポーション類を補充して終了する。

 つぎにウォリアー(Lv50)に切り替えて、ふたたび、小銭稼ぎ。ある程度戦って、780,000Gを突破するも、さいきんずっと溜まってきていた素材を大釜にかける費用を捻出、すると、残金は620,000Gまで目減りする。大釜は使えば使うほど、必要経費が上昇してゆく。いまの経費は180,000Gくらいだったが、つぎはいったいいくらかかるのか。貯まっていた素材を溶かしてみれば、カード類がかなり手に入った。でもこのまま大釜にかけずにもう無視してしまっても良かったのかもしれない。


 7時半、就寝。2時半起床。 


 風呂のお湯を張っている間に、夕食づくり。サラダ(パプリカ(黄色・赤)・木綿豆腐・プチトマト・サニーレタス)、とろろ(醤油・岩塩)、ひじきの煮物・ししとう・白米。


 入浴後、『ゲームオブドラゴンズ』の遠征の報酬を受け取るためだけにゲームを起動。ヒドラ討伐の報酬を得て、そのままログアウト。このゲームはさいきん遠征だけのために起動している感じ。すこし熱が冷めている。


 この時間は岡田斗司夫さんのYoutubeチャンネルを重点的に視聴していた。昨日9日の日曜生配信〈サイコパスの人生相談〉の回を興味深く拝聴した。そういえば、ウェザーニュースの檜山沙耶さんに恋人がいたことが発覚したニュース。これでウェザーニュースの株価が5%減少したって、ちょっと面白かった。推しというか、なんというか、アイドルに入れ込む人たちもそうだけど、推しに恋人がいたことがわかってそれで幻滅するとか、恨むとか、そういう入れ込み方ってなにか違うんじゃないかと思ってしまう。わたしにはそういった入れ込み方で人を応援することがないから、なんだろうと思うことがある。古くは永井真理子さんの1992年のライブコンサート中の婚約発表だったりで、人気が低迷してしまったことがあったけど、ファンとかのある層は、自身が恋人を持つことの代替として、その相手に疑似恋愛してしまっているんだろうか。だからその相手が違う相手を選んだということに逆恨みしたりしてしまう。そういう、彼女は自分のものなんだという一方的な思い込みは危険だなと思ってしまった。所詮、アイドルはアイドル、VはV、お天気お姉さんはお天気お姉さんでしかなく、《わたし》のリアルとはまったく交差しない人なんだと思っておかないと道を踏み外してしまう気がしてならない。わたしはそのあたりに先に予防線を張ってしまうから、誰かにのめり込むことはほぼほぼないと思っているんだけど。


 きょうは早出のため、5時には家を出る。5時15分から働き始め。

 早出のいつもの業務に加えて、別で、特別な作業も加わったのでけっこうみっちり動いてなんとか7時までには通常の段取りが整えられた。問題なく仕事も流れて、11時15分まで働いて終了。


 帰宅途中に遠回りして、コンビニに寄る。

 Amazonギフトカードを1万円分購入する。Amazonの残高がすでに170円になっていたため、明後日のKindle版のサンデーのために購入。あと、まだ買えていなかった既刊のコミックスをいくつか購入するつもり。

 アマギフだけでよかったけど、コンビニに寄るとつい他のものも買ってしまう。パンを二種類とスナック菓子、そしてチューハイを2缶。


 家について、部屋に落ちついたころには日が替わっていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る