2023.06.10(土)
2023.06.10(土)
昨日からのつづきで、日が替わったあたりから大江健三郎さんの『燃えあがる緑の木 第一部』の残り2章を読むことにする。【横】ですけど、「燃えあがる」と打ち込もうとして「燃えがある」となることがけっこう頻繁にあって、これは脳から指への指令がうまくいっていないのかな。打ち込むキーの数は一緒なんですよね。順序がおかしくなるみたい。これはわたしがPCを触っていて、燃えあがる緑の木の書名の存在を知ってからずっと多発している現象なので、わたしのなかでは、要注意ワードという位置づけになっている。
さて閑話休題。
『燃えあがる緑の木』第1部――「救い主」が殴られるまで。部の題のように、第一部では新しいギー兄さんが憤懣を湛えた人々に集団リンチ(?)に遭う。これまではどうもこういった田舎の住民の根性が遠く離れた世界というか、でもそれは子供のころにクラス内でもいじめ問題でしょっちゅう起こったことだったし、わたしも1対多でがんばってた時期もあったし、そういった集団が一人の人間に攻撃を集中するときの光景は、見慣れたもので、当事者意識もいまだに持っているところなんだけど、なんだろう――前回第一部を読んだときと、今回読んだあいだに、ゲームの『ひぐらしのなく頃に 粋』の全シナリオをクリアしたことも影響しているせいか、この「在」のありさまが、ひぐらしの「雛見沢」と重なっているようにも思われてきて、あそこで過去に起きた住民運動と、その矛先が向いて命を喪った人が出たことなんかも思い出された。村の伝承ということも共通のキーワードだし、雛見沢では、鬼や祟りがまことしやかにささやかれているような、都市部から見たら旧弊な風習の残っている地域でもあった。
「在」では、手の治癒力を信じる人たちが大勢いるし、新しいギー兄さんを「救い主」として見たい層も一定数いる。花田記者や、亀井さんなんかは、その動きを危険視してバッシングする側だし、その際に彼らが担ぐのは現代は科学の時代であるし、そんなデタラメのマヤカシで人をだまくらかす奴は、この村から出ていけとなる。
面白いのはこの小説が、1995年の地下鉄サリン事件が起きる前に書かれているということだ。ある思想で結びついた集団が共同生活を送り、そのなかでいかに世間と伍していくのか、生活の中で生じる歪みや人々の間の齟齬、そういったものにいかに対処していくか。そして自分たちができることは何か。
この時代だからこそ見ることのできた幻想であるようにも思えるけれど、実際に95年に事件があってそれを目の当たりにしたひとりの読者として(わたしは00年代になってからはじめてこの小説を手にしたのだけど)、安保闘争のころからつづく、集団が集団としてなにをするのか、なにをしてきたのか、この国が辿って来た歴史的なことを視野に入れながらこの小説を何度も読むようになっている。
23年のいま、想いを一にする集団というとどういうものが挙げられるんだろう。わたしは社会的な結びつきとか、実生活面ではあまりないわけだし、自分のSNSの利用歴を考えても個人として自分が仲良くしたいと思える人と個人的に結びついているだけで、別に大きなひとつの集団としてなにか目的をもって行動するものでもないし、ネット利用者の幾分かは、そういった個人としての個人間の結びつきがあるだけのように思う。一か所に集まってなにか運動しようというようなものでもないし、広告することがあるでもなし、ただ一対一でやりとりできる空間があるから便利だなという気持ちがある。
政治思想での結びつき? いや。ひとりひとり考え方はこまかに見ればちがっていて当然だし、そのうえでなにかひとつの問題では一致点を見出すことは可能だけど、全体を見通したうえで考え方、思想を一致させるなんてそれは妥協の産物でしょうと思ってしまう。それは集まること自体が目的化しているというか、数の大きなものに巻かれて楽したいだけのようにも思えてしまう。みたいなことをちょっと考えながら読み終えた。
救い主が殴られるまで。んー。わたしが最後に殴られたのはいつだったか。
19歳のときだったかな。あのときは鼻の骨が軟骨の処できれいにぽきっと折れてしまって、接いでもらったのだった。いまは綺麗につながったけど、折れ方が悪かったら鼻が曲がってたよといわれたものだった(なんて話は誰得でもないのだけど。)
朝食は3時頃に作りはじめる。売り場で見かけたゴーヤ(苦瓜)を買ってきたのだった。ワタを取って、カットして塩・砂糖で(下茹ではせずに)あく抜きをする。入れたものは、厚揚げ・豚バラスライス・卵。味付けは顆粒だしと醤油と砂糖のみ。作るときに手順を間違える。厚揚げは手でカットして油で焼き付けるように焼いてこんがりさせる。他の材料にも火を通して、卵を入れてから味付けしてしまったのだけど、これは味付けしてから最後に卵のほうがよかった。それで卵にちょっと火が通りすぎてしまった。これが今回の失敗。
味付けはシンプルだったけど悪くない。
苦瓜はもう半分残ってるので、今度はちがう味付けで作ってみたい。材料はたぶん今回と一緒。
食後、YouTube動画を見ながら、ローダン38巻『赤い宇宙の対決』を読む。
ドルーフ編はこのところちょっと飽き始めている。どこまで続いていくんだろうと。
そろそろドルーフの姿を見せてくれてもいいんじゃないかな。
8時就寝。昼1時、3時に目覚ましを掛けていたのにこの時間に目が覚める。再び目を瞑る。起きたり眠ったりを繰り返し2時。それ以上眠れない感じなので起きてしまうことに。
いつもより早い時間に夕食を作ることに。
そうめんを二把、朝の残りのゴーヤチャンプルー、そしてサラダ。
どうも外は暑いような気がしている。室内にいるから外気温がわからない。でも室内はけっこう暑くなってくるのでそれでわかるような感覚がある。
そうめんは、生姜がなかったので今回は練りわさびを使用することに。サラダはいつものように、サニーレタスとトマトとオニオンスライス、そして胡瓜。
入浴後、ローダンのつづきを読んでから、一時間ほど『DiabloⅣ』をプレイする。「知識の代償」のイベントのラストの戦闘で苦戦する。全部で4波あったのかな。ある人物が、つぎつぎと敵を召喚して来るのだけど、何度もやられてしまう。結局7度殺されて、8度目でクリアしたけど、それまでの装備品をチェックして強化できるものはすべて強化して、スキルも見直して、敵との間合いを取りながら、無理せずこちらが安全に攻撃できるタイミングを計りながら時間をかけて戦っていくことでなんとか敵を倒しきることができた。あと回復アイテムがいつもより多めにドロップしてくれたのも大きいか。脳筋キャラと言っても何も考えないで武器を振り回してるだけではダメですね。ちゃんと頭も使わないと(笑)
6時、早めに起きたのでここにきてすこし眠気が立ってくる。
椅子に座って目を閉じてゆったりする。
6時半仕事へ。
今夜は一日だけの勤務で明日また休みなのでぼちぼちやっていこう。
外は雨が降っているらしい。
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